2019/03/09

最近のIMMポジションから見えること(3月9日)

最近のIMMポジションから見えること(3月9日)

直近のデータが3月5日と、米政府機関の一部閉鎖によって後連れしていたデータの発表の日がようやく成長に戻った。

いつも通り7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

円、ロング33,421 ショート84,727 ネット-51,306、前週比-11,652
直近の3週間は円のショートが拡大し、円先安を意識した動きが強まっていた。特に、今回は前週比で-11,652と減少幅は昨年11月13日に次ぐ高水準で、目先の円ショートの拡大は年初来の円高期待の反動のみならず、ハト派のECB理事会後から強まった円高の動きを後押していたとも考えられる。

ユーロ、ロング155,922 ショート234,088 ネット-78,166、前週氏-5,711
前週こそは前週比でロングが微量ながら増加したが、基本は1月22日からユーロは弱気でショートが45,505コントラクト拡大していた。理由は米中貿易問題、ブレグジット問題等があるだろうが、欧州経済指標をみても(米国もだが)弱さが目立っており、ECB理事会の超ハト派により決定的なったと考えてもいいだろう。

ポンド、ロング34,620 ショート69,549 ネット-34,929 前週比+4,334
直近の2週連続しネットでロングが拡大している。英国のEU離脱で合意な無秩序の下落リスクが大幅に後退したことを受けた楽観的なムードにもよるが、ポンドショートの買い戻しと最悪時のヘッジ売りと拮抗していたのであろう。

カナダドル、ロング18,210 ショート58,654 ネット-40,444 前週比-1,267
ポンドとは逆に、直近では2週連続しネットでショートが拡大している。政治的なスキャンダルに加え世界的な景気スローダウンを意識したカナダ中銀の成長に対しての弱気見通しを反映か?

豪ドル、ロング22,597 ショート63,338 ネット-40,741 前週比-4,998
市場の戸惑いや不透明な先安の動きによるのか、今年に入ってから前週比でロングとショートが入り替わっている。だだ直近の弱い経済指標と弱気な豪中銀のコメントを見ると戸惑いながらも弱気なムードが続いている。


詳しくは別表を!

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