2019/03/10

今週の主な材料(3月11~15日)

今週の主な材料(3月11~15日)

市場注目の御三家といえば「米中通商協議、ブレグジット、FRBの金融政策」。それ次にその座を狙っているのは、「弱い欧州経済と今後の日米通商協議」。今週は重要な経済指標は12日(火)の米CPI以外なく、このCPIを含め御三家等+αの動きを注目したい。

【ブレグジット】
さて今週は、その御三家の一つでもあるブレグジットでは、2016年6月23日の国民投票でEU離脱を決定してから久しい。

今週はそれを実行する2019年3月29日が直前に迫り、メイ英首相曰く今週の結果により「何が起こるか誰にもわからない」と言うなど重要な日程が組まれている。これを前にして、先週もこの週末の英国とEUはバックストップ問題で妥協が見られ合意に基づく離脱ができるように話し合いを続けている。

3/12(火)英議会はメイ英首相の修正EU離脱案を採決→ 英国とEUの話し合いで新たな材料が出なければ与野党での反対が多数で否決される見通し。
3/13(水)英議会12日の採決の結果を受けで「合意なき離脱」の有無を採決→ 合意なき離脱は望んでいないと思われる。(サプライズは期待したくない)
3/14(木)英議会13日の「合意なき離脱」拒否との結果となれば、「離脱の延長」をめぐる採決へ→ 期間は別としてEUも短期的な延長を支持すると思われる。(メイ英首相は期限の延長は2日目の国民投票につながる可能性があると危惧」

今週は、これらの結果を受け、GBP相場が変動し、その結果によりGBPJPYやEURGBP等の通貨が変動し大きく影響を受ける可能性が高い。もちろんどのような結果になるかは予想できない。

【米中通商協議】
直近の報道を見れば、事務方は合意に向け継続的に折衝を続けている。クドローNEC委員長、トランプ大統領、ポンオペ国務長官と、妥協はしないといいながらも、楽観的な発言が多数。米中は本気で合意に向け取り組んでいることはわかるが、本当に月末までに合意し、フロリダで米中首脳会談を開催することができるのであろうか? 今週は週末15日に全人代が閉幕となる。期待はその閉幕までに合わせて米中が何らか合意することでは?

【FRBの金融政策】
3月12日(火)パウエルFRB議長発言と、米CPIが重要になることは間違いないが、パウエルFRB議長はトランプ大統領の意向を覆すことはないと思われる。また、米CPIの予想は前月比予想0.2% 前回0.0%、前年比予想1.6% 前回1.6%、コア前月比予想0.2% 前回0.2%、コア前年比予想2.2% 前回2.2%と、期待は前回と全く変わらず。サプライズがあればそれに反応。

なお、詳しくは別表を!

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