2019/03/07

2019年3月7日(木)昨日6日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)


201937日(木)昨日6日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

材料は多数。米株も米債利回りも軟調、原油価格も軟調に推移。為替相場は、アジアでAUDが「弱いGDP+エコノミスト利下げ予想」、米国市場ではCADが「BOCの利上げ期待後退+貿易赤字拡大+弱いIveyPMI」で共に急落。

【アジア市場では】、豪第4四半期GDPは、前年比2.3%(予想2.5% 前回2.8→2.7%) 予想を下回り2017年第2四半期以来の低水準にAUD売りが強まる。また、Pモルガン・在豪シニアストラテジスト、豪中銀は7月か8月には利下げを行う見通しにAUD売りを招く。

【米国市場では】、カナダ貿易収支は、-45.9億カナダドル(予想-28億カナダドル)。Ivey購買部協会指数=50.6(前回54.7)と前回から大幅低下。

カナダ中銀は予想通り政策金利1.75%を据え置くも、カナダ中銀は声明で「利上げの時期の不確実性が高まった、見通しは中立より低い金利を正当化」。一部では利上げバイアスの維持が予想されていたが、逆にネガティブでCAD急落。

米貿易赤字は=-598億ドル(予想-578億ドル)と、予想外に赤字幅が拡大し2018年通年の貿易赤字は10年ぶりの高水準となる6210億ドルに拡大。中国の赤字は12月に32億ドル増加して387億ドルへ拡大。

【欧州市場では】、英EUとの協議不調ながらそれでもGBPは健闘。英国のバークレイEU離脱担当相、コックス法務長官と、バルニエEU主席交渉官の英国のEU離脱交渉は難航。

7日のECB理事会では、ユーロ圏の経済成長見通しを下方修正すると同時に、予想外の減速が景気低迷に移行しないよう、低金利融資の形で新たな刺激策を準備していることをこれまでになく明確に示す公算が大きい。

トルコ中銀は政策金利24%を4回連続で据え置きを決定した。地方選挙を控えて政策金利据え置きを決めた。必要ならば「一段の金融引き締めを辞さない」インフレ見通しが大きく改善するまでは引き締め的な金融政策スタンスを維持とあるが、物価上昇圧力が弱まれば金融緩和を再開する方向で準備とも。


AUDUSDは、アジア市場で「予想を下回る豪GDP+エコノミストの利下げ予想」を受け、0.7092→0.7029まで続落。その流れが尾を引き、欧米市場でも買い戻しは限定的で、大枠0.702040の狭いレンジで推移。

USDCADは、アジア市場早朝の1.3340台をボトムに、アジア市場では1.3370台へ、欧州市場では1.33909台へと上昇。カナダ中銀の金融政策は予想通り政策金利1.75%に据え置くも、声明では予想外のハト派発言に将来の利上げきたいが大幅に後退し1.3370→1.3457まで休止。その後は1.342050のレンジで推移中。

USDJPYは、株安+金利低下の中で上値も重く112円台の達成が見られず。アジアと欧州市場では大枠111.7090の狭いレンジで推移。米国市場に入り米貿易赤字の悪化や米株や米債利回りも軟調に推移し、リスク回避+円クロスでの円ショートの巻き戻しに一時111.62まで下落。その後は111.80台に回復し、基本は一日を通じて111.609030ポイントのレンジ相場。

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