2019/03/08

2019年3月8日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年3月8日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

前日のECBショックは消えず、弱い中国貿易収支が追い打ちをかけ、世界経済の弱さの意識が市場を動かす。

日本株は2%近くの下げで一時21,000円を割り込み、上海総合は4%超の下げ幅で今年最大の下げとなり、米債利回りは続落。

為替相場は、いつも脇役のJPYがリスク回避のお題目に主役の座に上り円高へ。EURUSD、GBPUSDは緩慢な動きにとどまり、米国市場のカナダ雇用統計と米雇用統計を見守る動きへ。

USDJPYは早朝発表の日本GDPが予想を若干上回り強くでるも、111.65を高値に超えられず。日本株安の中で何とか111.40台を維持していたが、弱い中国貿易収支に中国株安から日本株安と連鎖。111円の大台を一時割り込み5%近く円高とで、円はクロスでも全面高。

AUDUSDは、弱い中国の貿易収支を受けながらも、0.7020を中心に上下10pointの動きに終始。欧州市場に入ると0.7000台を試す動きも見られず大枠0.7000~30のレンジに収れん。豪2大銀行のCEOが議会公聴会に参加など、豪金融業界の不正を追及していた政府特別調査委員会が2月に最終報告書を公表して以降では初の公聴会となり市場参加者の売り材料にされていた。


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8:50    JPY 1月 国際収支:経常収支・季調前=6004憶円(予想1610億円 前回4528億円)、季調済=1兆8330憶円(予想1兆3853億円 前回1兆5623億円、貿易収支=-9648億円(予想-1兆1331億円 前回2162億円

8:50    JPY 第4四半期GDP第2次速報値=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.3%)、前年比1.9%(予想1.7% 前回1.4%)、GDPデフレータ=前年比-0.3%(予想-0.3% 前回-0.3%)→ 予想を若干上回り前回より増加へ

12:16    CNY 2月 貿易収支=41.2憶ドル(予想271.5億ドル 前回391.6億ドル)、輸出-20.7%(予想-5.0% 前回9.1%)、輸入-5.2%(予想-0.6% 前回-1.5%)、344.6憶元(予想250億元 前回2711.6億元)、輸出-16.6%(予想6.6%  前回13.9%)、輸入-0.3%(予想6.2% 前回2.9%)→ 黒字額は予想を大幅に下回る、輸出が3年ぶりの大幅減少、輸入は3か月連続で減少し世界経済の弱さが懸念される。

16:00    GER 1月 製造業新規受注=前月比-2.6%(予想0.5% 前回-1.6→0.9%)、前年比-3.9%(予想-5.7% 前回-7.0→-4.5%)

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浅川財務官、為替問題はあくまで財務局間での議論が大前提で、茂木経済財政相とライトハイザーUSTR代表で話し合われることではない。

山口元日銀副総裁、日本経済が減速する下で、日銀が掲げる物価2%目標に向けたモメンタム(勢い)は低下してきているとし、金融政策運営は「追加緩和を模索する方向にならざるを得ない。

豪2大銀行のコモンウェルス銀行、ウエストパック銀行の最高経営責任者(CEO)らが8日、議会公聴会に出席した。豪金融業界の不正を追及していた政府特別調査委員会が2月に最終報告書を公表して以降では初の公聴会。

ドイツ銀行、コメルツ銀行との合併交渉を進めている。


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