2019/03/15

2019年3月15日(金)昨日14日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年3月15日(金)昨日14日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

英議会は離脱期限の延長を可決、米中首脳会談は4月に延期も、米新築住宅販売件数は予想外に減少と、毎日ながら材料による為替相場の変動も。

ダウは何とか小幅高で終了するも、NASDAQとS&P500は小幅低下。米債利回りは上下変動しながらもほぼ前日と変わらず10年債利回りは2.63%近くで推移。原油価格は58.50台と小幅高で推移。

英議会は離脱期限の延長を可決、ただし、具体的な延長期間は示さずGBPUSDの反応も今一つ。米中首脳会談は4月以降に延期との報道に一時USDCNH上昇、AUDUSDも一時下落。トランプ大統領は「米中通商協議は順調」と言うも、合意に対しての明言を避ける。

米輸入物価指数は強いく、新規失業保険申請件数は予想を若干上回り上回りネガティブ、米新築住宅販売件数は予想外に減少。

GBPUSDは相変わらず変動率は高いが徐々に収束傾向も。アジア早朝の1.3336を高値に離脱期限をめぐる英議会採決を前にして利食い売りに1.3239まで下落。ただ、民主統一党(DUP)が政府案を支持するとの報道もあり、1.3330まで上昇するも利食い売りに押されて続かず1.3208まで下落。予想外に弱い米新築住宅販売に1.3289まで上昇してからは、ハモンド英財務相の「EUは予想より長い離脱期限を要求の可能性」や「以前拒否した保守党議員が再考も」との報道等のブレグジットを巡るニュースや、英議会下院が期待通り「メイ首相のEU離脱期限の延長動議」を可決するも動かず、結局は「具体的な延長期間」の明言がなく、大枠1.3200~90のレンジで上下するだけ。

英議会下院は、メイ首相のEU離脱期限の延長動議を可決、賛成412・反対202。→ メイ首相は来週に再び離脱協定案を議会採決にかけ、支持獲得を目指す。不承認なら長期延長が必要になるとだけ明記され対応策は示されず。20日まで離脱協定案で合意できれば短期の延期、そうでなければ長期の延期をEU側に要請することになるが、EUが承認しなければ成立できず。

英議会下院は、EU離脱をめぐり、コービン労働党党首の修正案を賛成302・反対318で否決。英議会下院は、2度目の国民投票を実施する、EU基本条約50条の延長を要請する案を、賛成85・反対334で否決。

USDJPYは、アジア市場早朝の111.14をボトムに、株高や仲値要因なのか? 仲値過ぎから上昇が始まりアジア市場は111.60台へ、欧州市場ではハモンド英財務相発言やDUPの英政府案支持との発言を受けたGBPJPYの買いが強くなると111.70まで上昇。弱い米新築住宅販売件数や米中首脳会談の4月への延期との報道や米株安で111.50台を狙う動きもあったが、結局ダウは小幅高、米債利回りも上昇を維持しGBPJPYも147円台ミドルを維持しながら、欧州市場の高値を上回り一時111.83まで上昇し111.60台で推移。


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21:30    CAD 1月 新築住宅価格指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比-0.1%(予想0.0% 前回0.0%)→ 前年比は予想外のマイナスにCAD売りが続く。

21:30    USD 週間 新規失業保険申請件数=22.9万件(予想22.5万件 前回22.3万件)、継続受給者数=177.6万人(予想177.5万人 前回175.5→175.8万人)→ 新規失業者は予想を上回る

21:30    USD 2月 輸入物価指数=前月比0.6%(予想0.3% 前回-0.5→0.1%)、前年比-1.3%(予想-1.6% 前回-1.7%)→ 予想を上回る

23:00    USD 1月 新築住宅販売件数=前月比-6.9%(予想-0.6% 前回3.7→3.8%)、60.7万件(予想62.5万件 前回62.1→65.2万件)→ 予想外に減少

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【北米】
トランプ大統領、「中国との協議は順調に進んでおり、得る必要があるものは手中にしており、比較的速く進んでいる」と中国との通商協議は順調というも、「最終的にディールを行うかについては明言したくない、望ましいディールでなければ、ディールは行わない」と、「合意できるかは明言したくない」と記者団に話す。
T
トランプ大統領、EUとの通商協定で、関税措置の導入も辞さない方針を再表明。英国とは大規模な貿易協定の締結で期待を表明。

ムニューシン米財務長官、米中首脳会談はまだ交渉が必要なため当初想定の3月末に開催されず。

ムニューシン米財務長官、ライトハイザーUSTR代表とで13日夜、中国高官と電話会議を行った。「近い将来、なんらかの問題が解決される見通し。米政府が通商交渉の場で中国側とあらゆる項目について議論しており、一部の争点で近く合意できるとの見通し。

ブルームバーグは匿名情報として、米中首脳会談は4月以降に延期される。

CNBCは、中国は習主席の公式訪問と通商合意を関連付けることを提案。→ 米中首脳会談の日程が決まること=米中通商協議で合意決定と考えられる。

【欧州】
ハモンド英財務相、「EU側はブレグジット期限のより長い延長を要求する可能性がある」、「以前否決した保守党議員が再考している」。→GBP買いが強まり、GBPJPYの買いにUSDJPYも買い戻しが強まる。

民主統一党(DUP)、政府案を支持することを考慮している。

英議会下院は、メイ首相のEU離脱期限の延長動議を可決、賛成412・反対202。→ メイ首相は来週に再び離脱協定案を議会採決にかけ、支持獲得を目指す。不承認なら長期延長が必要になるとだけ明記され対応策は示されず。20日まで離脱協定案で合意できれば短期の延期、そうでなければ長期の延期をEU側に要請することになるが、EUが承認しなければ成立できず。

英議会下院は、EU離脱をめぐり、コービン労働党党首の修正案を賛成302・反対318で否決。英議会下院は、2度目の国民投票を実施する、EU基本条約50条の延長を要請する案を、賛成85・反対334で否決。

EUのバルニエ首席交渉官、英国と交わした現在の離脱合意が唯一利用可能な選択肢。

ビイルドワドガロー仏中銀総裁、ECBのガイダンスは時期尚早の利上げ期待を遠ざけた。金利ガイダンスは金融安定を脅かす可能性。

欧州議会、プラートECB専務理事兼首席エコノミストの後任にアイルランド中銀総裁のフィリップ・レーン氏を充てる人事を承認した。

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