2019/03/29

2019年3月29日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年3月29日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

期末・月末・週末金曜日。期末要因の変動と、英国の3度目の離脱協定案の採決を注目。

中通商協議の閣僚級会議も終わりワシントンに持ち越される中、日経平均株価、上海総合は上昇し、欧州株も上昇からスタート。原油価格は59ドル台半ば過ぎまで上昇、米2年債利回りは上昇へ。

為替市場は、主要通貨の動きは鈍く方向性も統一せず。アジア市場では実需ベースの動きの影響を強く受、円売りが強まり、欧州市場でも実需の影響に相場が動く可能性が高くなっている。一方、トルコ短期市場の混乱はやまずTRY売りの流れは変わらず。

GBPUSDは、欧州市場に入り下落へ。英国では3度目のEU離脱協定案の採決が予定されており、リスク回避の売り圧力が続き、1.3085→1.3010まで一時下落。結果待ちの動きへ。

USDJPYは、期末のドル買い要因に、仲値にかけては110.53→110.93まで上昇、強い日本株高の影響もあり底堅く推移し、買い一巡後は上げ止まり、大枠110.55~90のレンジで推移するも、予想外に底堅い展開となっている。

NZDUSDとAUDUSDは、株高と米中通商協議の楽観的な見通しにリスクセンチメントの回復を材料としたのか、AUDUSDは0.22%、NZDUSDは0.28%近くの上昇と、他の主要国通貨に比べ変動率が高く張っている。

今日は経済指標の発表も多く予定されており、これからの欧米市場では独雇用統計、英GDP、米個人所得・個人消費、カナダGDP、米シカゴPMI、ミシガン大消費者信頼感指数、米新築住宅販売件数など、相場変動の材料が多数待ち構えている。

今まで発表された経済指標を振り返ると、東京都区部CPIの前年比0.9%と予想と変わらないが前回0.6%からは上昇へ、日本鉱工業生産は前月比1.4%と予想を上回り前回のマイナス圏を脱出している。独小売売上高の前月比は0.3%(予想0.5%)とこちらも予想を下回るも前回の-0.2%からは上昇している。仏CPIの前年比は1.1%と予想・前回を下回り弱い。

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6:45    NZD 2月 住宅建設許可件数=前月比1.9%(予想 前回16.5→13.6%)

8:30    JPY 2月 雇用統計: 失業率=2.3%(予想2.5% 前回2.5%)、有効求人倍率=1.63(予想1.63 前回1.63)
8:30    JPY 3月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.9%(予想0.9% 前回0.6%)、除く生鮮=前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1%)、除く生鮮・エネルギー=前年比0.7%(予想0.7% 前回0.7%)

8:30    JPY 2月 鉱工業生産・速報値=前月比1.4%(予想1.3% 前回-3.4%)、前年比-1.0%(予想-1.2% 前回0.3%)→ 予想を若干上回る

9:01    GBP 3月 GfK消費者信頼感調査=-13(予想-14 前回-13)

16:00    GER 2月 輸入物価指数=前月比0.3%(予想0.5% 前回-0.2%)、前年比1.6%(予想1.8% 前回0.8%)→ 予想を下回る

16:00    GER 2月 小売売上高=前月比0.9%(予想-0.9% 前回2.9 3.3%)、前年比4.7%(予想2.8% 前回2.6%)→ 予想を大幅に上回る

16:45    FRN 3月 消費者物価指数・速報値=前月比0.8%(予想0.9% 前回0.0%)、前年比1.1%(予想1.2% 前回1.3%)、HICP前年比=1.3%(予想 前回1.6%)→ 予想を下回る

17:00    CHF 3月 KOF景気先行指数=97.4(予想93.8 前回92.4→93.0)→ 予想を大幅に上回る

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