2019/03/31

最近のIMMポジションから見えること(3月31日)


最近のIMMポジションから見えること(3月31日)

3月26日の最新データから、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計のネットポジションでは、4週間ぶりに前週比でショート拡大傾向が収まり前週比で小幅ながらロングで、ドル先高期待も落ち着いてきている。要因としてはカナダドルと、2週連続となるポンドのネットロングの拡大で、ブレグジットを巡るギリギリの段階ですでにIMMポジションでは予想外に少ないネットショートポジションながら、それを巻き戻す動きとなっている。

【円】
ロング18,323 ショート80,444  ネット-62,121 前週比-2,900
2月19日から6週連続で前週比のショートが拡大し、USDJPY相場が111円台を目指す勢いを保っていることになる。東京市場の参加者では引き続き円先高期待が強い反面、IMMポジションを見る限り円先高期待が見られず。

【ユーロ】
ロング139,696 ショート219,974  ネット-80,278 前週比-2,574
2週連続し前週比のネットショートが拡大し合計でも8万コントラクト台のショートとでEURポジションも100億台となり、2016年12月13日以来の高水準で、市場センチメントが引き続き強いEUR先安感を表しているように思えてならない。

【ポンド】
ロング33,638 ショート42,220  ネット-8,582 前週比5,192
2週連続し前週比でネットロングとなり、全体のポジションも2018年6月19日に、ネットロングからショートに変換して以降、初めて1万コントラクトを割り込んだことになる。このポジションだけを見るからには、ポンド先安期待は感じられず。

【カナダドル】
ロング21,194 ショート60,765  ネット-39,571 前週比8,203
5週間ぶりに前週比でネットショートからロングへと変化。原油価格の高止まり影響?

【豪ドル】
4週連続し前週比でネットショートが拡大、トータルのポジションもネットショートは5万コントラクト台を2週連続で維持しており、豪ドルの先安感に変化は見られず。ただし、28~29日米中通商協議で楽観的な見通しが示された後のデータでそれを割り引いて考える必要も。


データは別表をご覧ください!
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