2019/03/21

2019年3月21日(木)欧州・米国市場序盤の動き

2019年3月21日(木)欧州・米国市場序盤の動き

ダウは下げからスタート、米債は小幅低下、原油価格は前日からやや軟化するも60ドル台を維持。為替相場は通貨間で動きが異なり、予想を上回るGDPにNZDは強く、米中通商協議の進展期待と資源価格の上昇にAUDも強い。逆に、ブレグジット離脱延長期限を巡る不透明感にGBP売り圧力が続く。

今日は、主要国の金融政策の発表が多数。スイス中銀は、サイトデポジット-0.75%、3か月LIBOR-0.25~-1.25%の据え置きを予想通り決定、2019年成長率予想1.5%前後で据え置くも、2019年のインフレ率予想を0.5→0.3%に引き下げへ。

ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利0.75%から0.25%引き上げを予想通り決定、向こう半年のうちに追加利上げが行われる公算が極めて大きいとし、EURNOKは急落。

BOE金融政策委員会(MPC)は、政策金利0.75% 資産買い入れ枠4350億ポンド、共に据え置きを9対0の全会一致で決定、予想通り。MPC議事録では、経済見通しはEU離脱の形態と時期に大きく左右される、金利は上下両方向に動く可能性があると再表明。

USDJPYは、欧州市場に入り大枠110.30~65の動きで方向感定まらないが、上値の重い状態は変わらず。日本に自由貿易協定を求めるトランプ政権の動きや、トランプ大統領が5月下旬と6月のG20首脳会合で来日する中、安倍首相が4月下旬に訪米しトランプ大統領と通商問題で首脳会談との報道もあり、円ショートも難しい。

EURUSDは、前日FOMC後の高値1.1448を抜けきれず。特に材料は見当たらないが、アジア市場は1.1437が高値に、欧州市場でEURNOKの売りもあり1.1430を高値に1.1380まで緩やかに下落。

GBPUSDは、メイ首相が6月30日の離脱期限の延長を求めたが、EU側は代替案として5月22日を主張するとある。強い英小売売上高や、予想通り金融政策を据え置いたBOE金融政策委員会にも、ブレグジット離脱延長期限を巡る不透明感にGBP売り圧力が続く。アジア・欧州市場の1.3220台を高値に、一時1.3106まで下落から1.3170台を回復中と、相変わらずボラティリティが高い動きとなっている。

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