2019/03/30

2019年3月30日(土)昨日29日、海外市場の動き

2019年3月30日(土)昨日29日、海外市場の動き

米株は上昇、米債利回りはピークから低下するも前日比では上昇傾向を維持、為替市場は強いGDPを受けたCADが上昇、3度目の拒否を突き付けられたGBPは直後1.30を割り込み下落するも終値ではなんとか1.30の大台を維持。米中通商協議の楽観的な動き+株高+商品高にJPY売りの流れ変えられず、逆にAUD+NZD買が選好。

ホワイトハウスから0.5%の利下げを求める発言が飛び出す。イエレン氏は利下げの理由はないと言い、カシュカリ氏は早期利下げに慎重、クオールズ氏は追加利上げが必要になる可能性を指摘。→ 結局は今後の米経済をどう見るかに行きつく。

米国発の経済指標では、個人所得、個人消費支出とも予想を下回り、シカゴPMIとミシガン大学消費者信頼感は強い。

英議会はメイ首相のEU離脱協定案を三度拒否。4月12日まで2週間離脱を延期し、新たな計画を示すか、合意なき離脱を選ぶかの選択が迫られる。

英議会は、離脱撤回も拒否、3月27日には議題に上がるすべての選択肢の受け入れを拒否しており、今回離脱協定案単体と、将来に関するプロセス継続も拒否しており、合意なきEU離脱の可能性や、メイ首相の議会解散総選挙の可能性も残る。

クドローNEC委員長は、FRBは直ちに0.5%の利下げを行うことや、最近の利上げの一部を巻き戻し、バランスシートの縮小を停止することが望ましいと発言。→ ホワイトハウス当局者で利下げを公言したの今回が初めて。

トランプ大統領は、メキシコとの国境を来週閉鎖の可能性を示す。→ どうなることやら!

USDCADは、アジア・欧州市場では大枠1.3420~1.3440の狭いレンジで推移。米国市場に入り、月次GDPが前月比0.3%(予想0.1% 前回-0.1%)と予想外の強い数字に1.3420→1.3342まで急落。強い原油価格もあり戻りは1.3374と限定的で1.3346で終了している。

USDJPYは、期末のドル買い要因で上昇したアジア市場の流れの継続と、米株高+米債利回りの上昇+対GBPでのドル売りの流れに一時110.95まで上昇。アジア・欧州・米国市場と111.00の壁を超えられず。米債利回りが伸び悩むと一時110.64まで下落し1109.85と円安傾向を維持して終了。日米通商協議4月15~16日に初会合の動きも今後注目!

EURUSDは、強弱混在のユーロ圏経済指標の反応よりも、英国の3度目の離脱協定案の採決を意識していたのか、大枠1.1210~47のレンジで上下。米国市場に入り、3度目の離脱案が拒否されて、EURGBPの買いが強まるも結局はレンジ内での動きは変わらず、1.1210台で終了。

GBPUSDは、欧州市場に入ると、英国の3度目の離脱協定案の採決を前にして、それに伴う離脱案可否観測の報道に1.3000~1.3136のワイドなレンジで上下変動。米国市場に入り1.3060~70近くまで下落後に、英議会は3度目の離脱協定案が否決との報道が流れると1.1300の大台を割り込み1.2978まで下落。これをボトムに1.3047まで値を戻し1.3034で終了。ただし、将来像が見えず。

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21:30    USD 1月 個人所得=前月比0.2%(予想0.3% 前回-0.1%)、個人消費支出=前月比0.1%(予想0.3% 前回-0.5→-0.6%)、個人消費支出(PCEデフレータ)=前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.7→1.8%)、コア個人消費支出(コアPCEデフレータ)=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.8%(予想1.9% 前回1.9→2.0%)→ 個人所得、個人消費支出とも予想を下回り、直後は一時ドル売りが強まるも続かず

21:30    CAD 1月 月次GDP=前月比0.3%(予想0.1% 前回-0.1%)→ 予想を上回りCAD買が強まる。

21:30    CAD 2月 鉱工業製品価格=前月比0.3%(予想 前回-0.3%)、原材料価格指数=4.6%(予想 前回3.8%)

22:45    USD 3月 シカゴ購買部協会景気指数=58.7(予想61.0 前回64.7)

23:00    USD 3月 ミシガン大学消費者期待指数・確報値=98.4(予想97.8 前回97.8)、景気現況指数=予想 前回111.2、消費者期待指数=予想 前回89.2

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ムニューシン財務長官(ツィート)で、米通商代表とともに北京で建設的な通商協議を終了した。来週ワシントンで重要な協議を継続するため中国副首相を迎えることを心待ちにしている。中国と建設的なワーキングディナーを開いた。

クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、通商合意がまとまれば中国製品に対する一部の関税を撤回する可能性があるが、中国政府が合意を確実に履行するよう一部は維持する「米国の切り札を失うわけにはいかない」。

関係者(ブルームバーグ)は、ムニューシン米財務長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は中国側と29日開いた会合で、英語と中国語で作成される合意文書の内容に食い違いがないことを確実にする取り組みをしている。

クドローNEC委員長は、FRBは直ちに0.5%の利下げを行うことや、最近の利上げの一部を巻き戻し、バランスシートの縮小を停止することが望ましいと発言。→ ホワイトハウス当局者で利下げを公言したの今回が初めて。

イエレン前FRB議長は、米国が近いうちにリセッションに陥る可能性は小さく、米金融当局が利下げする理由はない。年内は政策を据え置くと予想。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、長短金利の逆転は、FRBが金融政策を引き締め過ぎたことを示す重要なシグナル。米国が今年リセッションに陥るリスクは高まってはいるが、自身の基調的なシナリオにあらず。賃金とGDP、消費支出などの主要指標を注目。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、米経済の弱さが一時的なものなのか、それとも将来的な悪化の兆しなのかが明確になるまで、FRBは市場の圧力に屈して「時期尚早な」利下げに踏み切るようなことがあってはならない

クオールズFRB副議長は、生産性や投資に関する前向きな傾向が続けば、追加利上げが必要になるかもしれないと、米経済に対する強気の見方を示た。

クオールズFRB副議長は、FRBが海外リスクに備え、追加利上げに「慎重」になっていることに賛成。最近の小売売上高や雇用関連指標の不振が例外的なものなのか、減速を示す兆候なのかを見極めたい。一方で、基調的な力強さや家計を後押しする賃金上昇、生産性向上などがやがてより強固な成長につながるとし、足元の軟調な経済指標を「一貫性がない」。FRBの資産保有により長期金利が抑えられる一方、金利操作が短期金利を押し上げ、イールドカーブのフラット化につながったとし、リセッション(景気後退)の「前兆」ではない。

トランプ大統領、メキシコとの国境を来週閉鎖も。メキシコが直ちに米国への不法入国者を完全に止めなければ、両国国境の少なくとも大部分を来週閉鎖することも辞さない。

英議会はメイ首相のEU離脱協定案を三度拒否。286対344で否決。4月12日まで2週間離脱を延期し、新たな計画を示すか、合意なき離脱を選ぶかの選択が迫られる。

英議会は、離脱撤回も拒否、3月27日には議題に上がるすべての選択肢の受け入れを拒否しており、今回離脱協定案単体と、将来に関するプロセス継続も拒否している。

欧州委報道官は、EUは4月12日の合意なき離脱シナリオへの準備を完全に整えたと説明。トゥスク大統領は、4月10日にEU首脳会議を開く。

ビスコ・イタリア中銀総裁は、ECBは政策金利を少なくとも年末まで現行水準を維持へ。

ロシア・エネルギー相は、9月末までの3カ月の延長しか合意しない可能性があるとの報道を否定。

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