2019/03/17

今週の主な材料(3月18~22日)

今週の主な材料(3月18~22日)

今週は主要国でFOMCを筆頭に金融政策の発表を含め、重要な経済指標の発表が多数控えている。それに加え、ブレグジットを巡る動きでは21~22日のEU首脳会議前の20日に英国離脱案の採決期限に当たり注目したい。米中通商協議では3月の首脳会談の可能性が薄れ、米朝間では北朝鮮から強硬は発言が飛び出すなど予期できない動きも。

【政策金利】
今週の金融政策では主役はなんといってもFOMCであることは間違いないが、それ以外でも、スイス中銀、ノルウェー中銀、そして、BOEが控えている。

FOMCは政策金利2.25~2.5%の据え置きで間違いないと思われるが、メンバーによる経済・物価・政策金利の見通しで相場が動くことになりそうで、特に金利見通し(ドットプロット)を注目したい。スイス中銀はサイトデポジット-0.75%、3か月LIBOR-0.25~-1.25%の据え置きを予想。ノルウェー中銀は政策金利0.75%から0.25%引き上げ1.0%を予想している。

さて、BOEは政策金利0.75% 資産買取プログラム規模4350億ポンド、共に据え置きを9対0で予想しているが、どのような声明や議事要旨がでるのか? ブレグジットをめぐり先が見えない中で、大きな変更はできないと思うが。


【経済指標】
経済指標では、英雇用統計、英CPI、NZGDP、豪雇用統計、そして、カナダCPIを注目したい。

英雇用統計は、失業率=予想 前回2.8%、失業保険申請件数=予想0.27万人 前回1.42万件、ILOベース失業率=3か月比予想4.0% 前回4.0%、除くボーナス平均所得=3か月前年比予想3.4% 前回3.4%、含むボーナス3か月前年比予想3.2% 前回3.4%と、失業率は横ばいで変わらず、失業保険申請件数が大幅低下と改善が期待されるが? 含むボーナスの平均所得の低下予想が気になる。

英CPIは、前月比予想0.4% 前回-0.8%、前年比予想1.8% 前回1.8%、コア前年比予想1.9% 前回1.9%、小売物価指数(RPI)=前月比予想0.7% 前回-0.9%、前年比予想2.5% 前回2.5%、除くモーゲージ利払い(RPIX)前年比予想2.5% 前回2.5%と、予想では前月比は前回のマイナスから回復し、前年比は1.8%で引き続き安定している。

NZGDPは、前期比予想0.6% 前回0.3%、前年比予想2.5% 前回2.6%と、前月比で上昇、前年比で小幅低下が予想される。

豪雇用統計は、 失業率=予想5.0% 前回5.0%、新規雇用者数=予想1.5万人 前回3.19万人、正規雇用者数=予想 前回65,400人、パートタイム雇用者数=予想 前回-26,300人、労働参加率=予想65.7 前回65.7%と、新規雇用者の減少が予想される。

カナダCPIは、前月比予想0.6% 前回0.1%、前年比予想1.4% 前回1.4%、コア前年比予想1.8% 前回1.9%、コア前年比中央値=予想1.8% 前回1.8%、コア前年比トリム=予想1.8% 前回1.9%と、前月比では上昇が見込まれる反面、コア前年比は若干の低下が予想される。


【米経済指標】
米国発に限定すれば、3/19(火)米製造業新規受注、耐久財受注、3/21(木)フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数、景気先行指標、3/22(金)各種PMI、中古住宅販売件数、卸売在庫、財政収支は予想外の数字となった際の動きは比較的大きい。


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