2019/03/26

2019年3月26日(火)アジア・欧州市場序盤の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年3月26日(火)アジア・欧州市場序盤の動き(午前5時半ごろの動き)

日本株の大幅安に懸念された米株は何とか下げ止まり、一安心。ただし、米債利回りの低下は止まらず、どうなるのかブレグジットの攻防!

米債利回りは続落し、為替相場は緩慢ながら総じてドル安。AUD+NZDの上昇が目立ち、3度目の議会採決でメイ首相は支持を得られずブレグジットを巡る不透明感は解消できずGBPの強さは見られず、JPYは資源関連通貨で軟調に推移。。

ダウは上下変動しながらなんとかプラス圏で終了するも、Nasdaq+S&P500 は小幅安。米債利回りは一時の下げ幅を縮めるも前日比で続落。原油価格は59ドル近くと一時の下げを回復し前日とほぼ変わらず。

◎事前の期待に反して、メイ首相は3度目のEU離脱案の採決で支持を得られず、
◎北アイルランドDUPはメイ首相の離脱案に反対。
◎米3か月TBと10年債利回りが12年ぶりに逆転し、市場ではリセッションリスクを危惧する声も。
◎イエレン前FRB議長は、米債イールドカーブで景気後退ではなくある時点で利下げを示しているの可能性を示唆。
◎ハンソン・エストニア中銀総裁は、中期的にユーロ圏経済の減速は続く可能性を示唆。
◎ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、年内の利上げは最大で1度。
◎エバンス・シカゴ連銀総裁は、FRBは政策金利を据え置くか、金融緩和に踏み切る必要も。
◎スイス中銀は、数年間にわたり利上げは無いと予測。
◎独IFO業況指数は99.6(予想98.5 前回98.7)は予想外に上昇。

GBPUSDは、不透明なブレグジットをめぐる動きに一日を通じて1.3160~46のレンジで、前日比で大きな変化は見られず。3度目の離脱協定案が26日に議会採決との観測報道に1.3246まで上昇。ただし、メイ首相は議会採決の支持得られずと発言値1.3165まで下落。

USDJPYは、米金利と株価に反応しながら、一日を通じ109.70~24のレンジ、110を中心とした動きに終始。米債利回りは軟調で、長短金利差の逆転+テクニカル面で市場センチメントは円高期待感が強い反面、投機的な円買いが主流なのか短期的なポジション調整も。

AUDUSD、NZDUSDは共に前日比で0.5%前後の上昇と、主要国全体で小幅な動きの中で上昇が目立っている。AUDUSDはアジア市場の0.765をボトムに米国市場では0.7117まで続伸、NZDUSDは米国市場に入り上昇が開始し、0.6919まで続伸。ただし、共に強い連動性は感じられず、株価との連動性も見られず、米金利の低下とテクニカルな動きに思われてならない。

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18:00    GER 3月 IFO業況(総合)指数=99.6(予想98.5 前回98.5→98.7)、現況指数=103.8(予想102.9 前回103.4→103.6)、期待指数=95.6(予想94.0 前回93.8→94.0)→ 予想を上回り一時EUR買が強まる。

21:30    USD 2月 シカゴ連銀全米活動指数=-0.29(予想-0.38 前回-0.43→-0.25)

23:30    USD 3月 ダラス連銀製造業活動指数=8.3(予想9.6 前回13.1)

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【北米】
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、リスクが存在するため現在「様子見」に回っているが、米経済は力強く、今年は最大で1回の利上げに。経済リスクはわずかながら下方に傾く。今年のGDPは2%を上回るとみている。インフレはおおむねFRBの目標水準をわずかに下回る。

エバンス・シカゴ連銀総裁、、2019年の経済見通しが失望すべきものである場合、FRBは政策金利を据え置くか、金融緩和に踏み切る必要もある。インフレ圧力が高まることは懸念していない。どちらかと言えばこれ以上高まらないことを懸念している

イエレン前FRB議長は、米国債のイールドカーブについて、景気後退でなく、ある時点で利下げを行う必要性を示している可能性

トランプ大統領、ゴラン高原のイスラエル主権を承認する宣言に署名。

【欧州】
モスコビシ欧州委員、英国のEU離脱をめぐり、あらゆることが起こりえる。合意なき離脱は回避できるし回避されるだろう。

英首相報道官、メイ首相はEU離脱に関する声明を日本時間26日00:30時に発表。首相は勝利を確認したときのみ採決する。

メイ首相は北アイルランドのDUPの説得に失敗。メイ英政権を支える北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)のフォスター党首は25日、メイ英首相に対し、首相のEU離脱案に反対する姿勢に変化はないと伝えた。一時1.3190まで下落するもすぐに値を戻す。

英ITV、メイ首相は明日26日に3回目の採決と報道し、GBP買いが強まるがITVは最終決定ではないと報道。

EU高官、ブレグジットの迷走にEUでは合意なき離脱の可能性が高まっているとの見方が広まっている。あるEU高官は「合意なき離脱シナリオに向けた準備をしている」

欧州委員会、英政府が別の提示をしない限り、英国がEU離脱をするとの想定で取り組み。

メイ英首相、3度目の離脱案の採決で支持得られていない、火曜日は見送りに傾いているが、最終的な決断ではない。→採決を26日に行う場合、政府は25日の議会閉会までに緊急動議を提出する必要がある。 与党内の一部が首相に辞任を求め、議会が政権から離脱プロセスの主導権を奪う動きを見せる中、議会再上程の可否や時期は見通せない。国民投票から3年近くたっても、離脱がどのような形でいつ、実際に実行されるのかも不透明なままだ。

メイ首相、議会で「可能な限り早期に、現時点では5月22日に合意を伴う形でEUを離脱することが、英国にとって正しい道と引き続き確信している」と述べた。 支持獲得に向け、議員らと話し合いを続ける考え

ハンソン・エストニア中銀総裁は、中期的にユーロ圏経済の減速は続く可能性がある。

スイス中銀は、数年間にわたり利上げは無いと予測。

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