2019/03/09

2019年3月9日(土)昨日8日、海外市場の動き(午前5時半ごろの)

2019年3月9日(土)昨日8日、海外市場の動き(午前5時半ごろの)

米雇用統計は、平均時給は予想を上回るが非農業部門雇用者数はサプライズの低数字。前日のサプライズのECB理事会と二日続けてサプライズが続く。

為替市場は、もちろんドル全面安ながら、GBPだけは12日の修正EU離脱採決を前にしてEUと英国の交渉で期待した妥協策で合意ができず「未知の領域」に突入する可能性にGBP全面安。一方、変動率だけ見ればNZDの上昇が目立つ。

他市場の反応は前日より鈍いのものの、終わってみれば米株は下げ幅を縮めるも弱く、米債利回りは上下変動しながらも前日比では続落。WTIは安値54.57から大幅に回復するも前日比で続落。

GBPUSDは、メイ英首相の修正EU離脱案の採決を3月12日に行うが、現時点でEUの譲歩は確認できず、メイ首相はこの日に否定されたら、EU離脱が成し遂げられない可能性もあり、何が起こるか誰もわからないと警告している。

12日までに修正離脱案が議会で承認されない場合、13~14日に議会で「合意なき離脱」と「離脱延期」の採決が実施される。メイ首相は「ブレグジット期限の延長は2回目の国民投票につながる可能性があり、来週は歴史的な選択に直面」と発言している。

バルニエEU首席交渉官は、英議会が離脱協定案を受け入れ易くするために、EUは関税同盟からの一方的に脱退する選択肢を英国に提供することを確約するが、バックストップの他の要素は維持する必要がある。また、英国がEUとの合意に基づき離脱できるよう、EUは向こう数日間、英国と集中的に交渉を行う」と表明。交渉は週末の間も継続される。週末リスクも引き続き存在。

結果、GBPUSDは、欧州市場序盤の1.3108を高値に、英国とEUの交渉を巡る報道により1.3000→1.3087まで一時戻す局面もあったが、結果1.2990まで下落し1.3000近辺で推移。

USDJPYは、アジア市場の111.65を高値に前日のECBショックを引きずり株安+米金利の低下に、リスク回避の円買い+円ショートの巻き戻しが強く200日MAを割り込み、111.00の大台を割り込み110.96まで下落し111.21まで値を戻す。米雇用統計のサプライズに米債利回りの低下し110.77まで下落するも、米平均賃金が強かったことや、下落からスタートした米株が下げ幅を縮め、週末でもあり111.20まで値を戻すもこれが壁で上昇できず。

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22:15    CAD 2月 住宅着工件数=17.3万件(予想20.5万件 前回20.79→20.68万件)→ 予想と前回を下回り2016年1月以来の低水準

22:30    CAD 第4四半期 設備稼働率=81.7%(予想82.1% 前回82.6→82.8%)

22:30    CAD 2月 雇用統計:失業率=5.8%(予想5.8% 前回5.8%)、新規雇用者数=5.59万人(予想0.0万人 前回6.68万人)、フルタイム=5.59万人(予想0万人 前回3.09万人) パートタイム=-1.16万人(予想-0.64万人 前回0.36万人)、労働参加率=65.8%(予想65.4% 前回65.6%)→ 新規雇用者数は予想を大幅に上回り直後からCAD買が強まる

22:30    USD 2月 雇用統計:失業率=3.8%(予想3.9% 前回4.0%)、非農業部門雇用者数=2万人(予想18.5 1月30.4→31.1万人 12月22.2→22.7万人)、労働参加率=63.2%(予想 前回63.2%)、時間当たり賃金=27.66(予想 前回27.56ドル)、平均時給=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.1%)、平均時給=前年比3.4%(予想3.3% 前回3.2→3.1%)、平均週間労働時間=34.4(予想34.5 前回34.5)→ 非農業部門雇用者数は予想外に大幅低下、平均時給は予想を上回り、直後はドル売りが強まるも予想外に続かず。

22:30    USD 1月住宅着工件数=前月比18.6%(予想10.4% 前回-11.2%)、123万人(予想119.0万件 前回107.8万件)、住宅建設許可件数=前月比1.4%(予想-3.5% 前回0.3%、135万件(予想128万件 前回132.6万件)→予想を大幅に上回る


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【北米】
ブランスタッド駐中米国大使、米中通商協商はかなり進んでいる。

クドローNEC委員長、EUとの話し合いは良い方向に向かっている。大統領は悪い交渉結果は受け付けないだろう。中国との交渉は実行力があるものでなければならない。米GDPは3%かそれ以上を望む。

トランプ大統領、中国との交渉がまとまることに自信がある。だが米国に不利な内容であれば合意しない。交渉成功の有無にかかわらず米国はうまくやっている。

NYタイムズ、米国側は中国が合意に違反したら制裁関税の再発動する権限を要求するも、中国側は主権侵害と反発。中国政府が米企業に技術移転を強制しない約束をどこまで保証すべきかとの見解も一致できず。

クドローNEC委員長、米朝首脳会談は今月末か来月に実施される可能性がある。

【欧州】
メイ英首相、ブレグジット期限の延長は2回目の国民投票につながる可能性、来週は歴史的な選択に直面する。ブレグジット案を議会が拒否したら、何が起こるか誰にもわからない。

英首相府、メイ英首相が現時点でブルッセルに行く計画はない。

メイ英首相、ブレグジットを巡る膠着打開に向けEUに今一歩の譲歩を要請。

ブルームバーグ、EUは英国にバックストップで二つを提案し英国の返事待ち、この提案を拒否しているとの報道もあり。GBP売りが続いている。

バルニエEU首席交渉官は、「ブレグジットの話し合いで進展なし

バルニエEU首席交渉官は、英議会が離脱協定案を受け入れ易くするために、EUは関税同盟からの一方的に脱退する選択肢を英国に提供することを確約するが、バックストップの他の要素は維持する必要がある。英国はその意思に反して関税同盟を強いられることはないだろう。英国がEUとの合意に基づき離脱できるよう、EUは向こう数日間、英国と集中的に交渉を行う」と表明。交渉は週末の間も継続される。

メイ英首相の修正EU離脱案の採決を3月12日に行う(現時点でEUの譲歩は確認できず、メイ首相はこの日に否定されたら、EU離脱が成し遂げられない可能性もあり、何が起こるか誰もわからないと警告している)。12日までに修正離脱案が議会で承認されない場合、13~14日に議会で「合意なき離脱」と「離脱延期」の採決が実施される。メイ首相は「ブレグジット期限の延長は2回目の国民投票につながる可能性があり、来週は歴史的な選択に直面」と発言している

バルニエEU首席交渉官は、英議会が離脱協定案を受け入れ易くするために、EUは関税同盟からの一方的に脱退する選択肢を英国に提供することを確約するが、バックストップの他の要素は維持する必要がある。また、英国がEUとの合意に基づき離脱できるよう、EUは向こう数日間、英国と集中的に交渉を行う」と表明。交渉は週末の間も継続される。週末リスクも引き続き存在。

メルシュECB専務理事、景気減速が続かは不透明、回復の時期や強さは不透明。

ドイツ銀行、コメルツ銀行との合併交渉を進めている。

【アジア・その他】
浅川財務官、為替問題はあくまで財務局間での議論が大前提で、茂木経済財政相とライトハイザーUSTR代表で話し合われることではない。

山口元日銀副総裁、日本経済が減速する下で、日銀が掲げる物価2%目標に向けたモメンタム(勢い)は低下してきているとし、金融政策運営は「追加緩和を模索する方向にならざるを得ない

豪2大銀行のコモンウェルス銀行、ウエストパック銀行の最高経営責任者(CEO)らが8日、議会公聴会に出席した。豪金融業界の不正を追及していた政府特別調査委員会が2月に最終報告書を公表して以降では初の公聴会。

 ロシア製ミサイル防衛システム「S400」購入を巡り、トルコが米国の制裁措置を受ける可能性が高まっている。

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