2019/03/05

2019年3月5日(火)昨日4日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年3月5日(火)昨日4日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

とくに重要な材料は見当たらず、週末からの材料を継承。米株安、米債利回り低下、WTIは小幅高を維持。為替相場はJPY+AUD+NZDが強く、逆にEUR+GBP+CADは健闘。

WSJ紙(3日)の米中は通商合意を結び首脳会談3月27日ごろ開催の可能性、ブレグジットを巡り5日英バークレイEU離脱相+コックス英法務長官がブルッセルでEU側と打開策を協議。

通商協議では、マルストローム欧州委員は、6日にライトハイザーUSTR代表とワシントンで協議、7日にはカドロNECー委員長と通商協議を予定しており米中に続き欧米も協議へ。日米も5月の日米首脳会談を前に今月中にスタートする予定とのこと。

欧州市場ではセンティックス投資家センチメントも予想外にマイナス幅が縮小、ユーロ圏のPPIも予想を上回り、ギリシャ債利回りはムーディーズの格上げを好感し13年ぶりの水準に低下。


USDJPYは、週末のトランプのドル高けん制発言に111.75まで下落するも続かず、アジア・欧州市場は大枠で111.80~00の狭いレンジで推移。米国市場に入り、米建設支出が弱く、オプションカットで動きが強まり、米株が下落し、米債利回りが低下すると、アジア市場の安値を割り込み、先週末の欧米市場の安値111.64と並ぶ111.64まで下落しようやく下げ止まる。200日MA=111.33を割り込むと流れが変化する可能性があるも、現状は111.50~112.00のレンジ入りで、直近では112円台の重さを再確認。

AUDUSDは、週末とギャップを明け0.7109とAUD高からスタートするも朝方発表となった住宅建設許可件数は前年比-28.6%で7か月連続のマイナスで、TD証券インフレ期待も強さは見られず、6日発表の豪GDPが前期比0.4%にとどまる観測に、AUD売りが強まる。ただし、米中通商協議の合意期待が下支えしているのか、米株安+米債利回りの低下で一方向に動けないのか大枠0.7075~95の狭いレンジで推移。0.7070~0.7130のレンジに入りやすいのでは。

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18:30    GBP 2月 建設業PMI=49.5(予想50.5 前回50.6)

18:30    EUR 2月 センティックス投資家信頼感=-2.2(予想-3.1 前回-3.7)

18:30    EUR 2月 PPI=前月比0.4%(予想0.3% 前回-0.8%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回3.0%)→ 予想を若干上回り前回のマイナスから回復へ
0:00    USD 12月 建設支出=前月比-0.6%(予想0.2% 前回0.8%)→ 予想外のマイナスへ

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【北米】
TWR    WSJ紙(3日)、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が3月27日ごろに首脳会談を開き、正式に通商合意を結ぶ可能性がある。中国側は3月20日前後から10日の間に首脳会談を入れられるように日程を確保している。米国が制裁関税を撤廃する見返りとして、中国側は米国からの農産品や化学製品、自動車などへの関税を引き下げる見通し。

ハセットCEA委員長、中国との通商交渉で大きな進展がみられ、合意は可能。

【欧州】
英国のバークレイEU離脱相、あす5日にブリュッセルにてEU側と協議を行う予定

コックス英法務長官、EU離脱協定案をめぐる膠着打開に向け、5日にブリュッセルでEU側と協議する。懸案となっているバックストップを巡り、法的拘束力を持つ修正を求める方針

欧州委員会のマルストローム委員(通商担当)が6日、ライトハイザーUSTR代表とワシントンで会談、欧州委幹部のセルマイヤー氏は7日、カドロNECー委員長と合い対米通商協議。→ 欧州委報道官は「鉄鋼やアルミニウム製品に対する米関税や、自動車輸入が米国家安全保障上の脅威かを巡る最近の調査を受け想定される影響について、EU側の懸念も示す。

【アジア・その他】
全人代の報道官、通商協議で中国と米国が得たこれまでの重要な進展は両国や世界中で歓迎されている。これまでのところ両国は相互利益に関する多くの問題について重要な進展を得た。

黒田日銀総裁、日本経済はもはやデフレ状態ではない。金融緩和の政策効果は出ている。

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