2019/03/16

2019年3月16日(金)昨日15日、海外市場の動き

2019年3月16日(金)昨日15日、海外市場の動き

北朝鮮は米国との核協議の停止を検討とあり米朝協議はどうなるのか不明の中、ブレグジットのタイムリミットは直前に迫り為替市場ではポンドが主役の座をキープし延長期待で上昇。米中通商協議の合意は3月はギブアップながら4月への期待感は変わらずで、円相場の動きを不透明にさせている。

米株は開始直後のマイナスから反発しダウは+138.92(+0.54%)上昇し、NasdaqとS&P500も強い。米債利回りは軟調で10年債はついに2.6%を2年債も2.45%を割り込み終了し、ドル売りの流れを導いている。

ユーロ圏CPIは予想通り前年比1.5%で変わらず。米NY連銀製造業景気指数は弱く2017年5月以来の低水準、米鉱工業生産・設備稼働率も弱く米金利は低下へ。逆に、ミシガン大学消費者信頼感とJOLT求人件数は予想外に強かったが米金利の反発力は鈍い。

注目のGBPUSDの動きをみると、期待通りブレグジット延長方針も決まり週末を控え、欧州市場の序盤で利食い売りに一時1.3203まで下落するも、クレッグ英副首相の「1年以上の延長も」との発言に1.3278まで反発するも戻り売りも多い。

米国市場では、1.3230をボトムに、NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産・設備稼働率と弱い米経済指標が続くと、米株がマイナス圏へ下げ、米債利回りも低下し、「DUPと法務長官、週末にかけて合意の可能性探る」るとの報道に、再び1.3280台へ上昇。

逆に、ミシガン大消費者信頼感、JOLT労働調査が強い数字で米株も反発上昇する中で、米債利回りの上昇力は鈍く、北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)はブレグジット協定案で英政府と良い協議を設けたとある。

3月20日までにメイ首相が実施する3度目の離脱協定案の採決に向けポジティブ材料で、またDUPと英法務長官、週末にかけて合意の可能性を探すとの報道もあり、1.3300の大台まで上昇。


USDCADは、原油価格との連動性が高く、原油価格が59ドル直前まで上昇すると1.3290近くまで下落。逆に、57.70台まで下落すると、1.3370台まで上昇。結局はWTIは前日比-0.38%近くの下落となり1.3320~50台の水準で落ち着く。

USDJPYは、アジア市場で強い日本株と中国株の影響に一時111.90まで上昇するも、北朝鮮は米国との核協議の停止を検討との報道に111.49まで下落。ただし、株価への影響も弱く、リスク回避の流れは強まらず欧州市場では大枠111.60~75のレンジで推移。米国市場に入り弱い米経済指標に、米株はマイナス圏からスタートし、米債利回りは低下し、円買いが強まり一時111.38まで下落。ただし、米株は反発し上昇する中で、米債利回りの回復は鈍く、結局は米債と連動した円高傾向となっている。

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21:30    CAD 1月 製造業出荷=前月比1.0%(予想0.5% 前回-1.3→-1.1%)→ 予想を上回る

21:30    USD 3月 NY連銀製造業景気指数=3.7(予想10.0 前回8.8)→ 予想と前回を大幅に下回割り、2017年5月以来の低水準

22:15    USD 2月 鉱工業生産=前月比0.1%(予想0.4% 前回-0.6→-0.4%)、設備稼働率=前月比78.2%(予想78.5% 前回78.2→78.3%)→ 予想を下回る

23:00    USD 3月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=97.8(予想95.6 前回93.8)→ 予想を上回る

23:00    USD JOLT労働調査(求人件数)=758.1万件(予想731 前回733.5→747.9万件)→ 前回が上方修正され予想を上回る

5:00    USD 1月 対米証券投資: 長期TICフロー(純額)-72億ドル(前回-483億ドル)、ネットTICフロー合計-1437億ドル (前回-1135億ドル)

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