2019/03/02

2019年3月2日(土)昨日1日、海外市場の動き

2019年3月2日(土)昨日1日、海外市場の動き

米金利続伸しドル全面高! 特にCADは弱いGDPと原油安に下落幅拡大。米株は底堅くダウは0.43%上昇、米10年債利回りは一時2.76%台へ、2年債も一時2.56%台へ上昇し、米中通商協議への期待と共にドル買いの潜在的な要因に。

クドローNEC委員長は、米中協議の著しい進展を強調。米国ではが3月首脳会談視野に最終合意案を米側準備中で、ワシントンでは中国に一段の妥協を求めるかどうか、協議が続いている」との報道も振り返ってみれば気になる。

原油価格はインド・パキスタンの緊張緩和もあるのか、弱い米経済指標下げ幅が拡大し、米国内の稼働中の原油リが減少したことで下げ止まるも2.5%近くの下落。ダウは高値から値を下げるも前日比で上昇を維持。そして、米債利回りは続伸。

注目の経済指標では、EURのCPI速報値は前年比1.5%と予想通りで前回1.4%から上昇。カナダGDP前期比年率0.4%(予想1.0% 前回2.0%)。

米個人所得は1.0%と予想・前回より強く、個人消費は0.5%予想を上回り前回は上方修正、コアPCEデフレータ前年比は1.9%で変わらず。ただ、米ISM製造業は54.2で予想56、前回56.6に届かず2016年11月来の低水準で一時ドル売りへ反応。ミシガン大消費者マインドは93.8で予想と速報値を下回るも1月からは上昇へ。

USDCADは、12月GDP前月比-0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比1.1%(予想1.4% 前回1.7%)、第4四半期GDP=前期比年率0.4%(予想1.0% 前回2.0%)→ 予想外に弱く直後は1.3140台→1.3200台、1.3240台へ上昇、その後も原油価格の下落にCAD売りが加速し、終盤には1.1330台へ。

GBPUSDは、ブレグジット関連のニュースは聞こえてこず。アジア・欧州と緩やかなGBPロングの調整売りが続いていた。米国市場に入り、オプションカットから買が強まり、弱い米ISMにGBP買いが強まりフィキシングに向け1.3286まで続伸するも、買い一巡なのか逆に続落し終盤では1.3170台まで値を下げてようやく下げ止まり1.3200台へ反発。

EURUSDは、欧州発の材料は乏しく、気になっていたインドとパキスタンの緊張では、パキスタン外相が拘束しているインド人パロットを開放している。欧州市場では経済指標の発表が多数。PMIの改定値は速報値とほぼ変わらず、独失業率は失業者数が予想外に増えた予想範囲内、ユーロ圏CPIは前年比1.5%と予想通りながら、過去数日下げ止まっている1.1360台を試す動きに一時1.1353まで下落。これをボトムに19:00から上昇が始まり、1.1380台で一時上げ止まる。オプションカットから買が強まり、フィキシングでは1.1409まで上昇したが、買い一巡なのか逆に上昇スタート地点の1.1350台まで値を下げて下げ止まり1.1360台で推移。

USDJPYは、一日を通じて111.32→112.08まで続伸。過去の円ロングの巻き戻しなのか? 実需筋や資本筋のドル買い戻しとのニュースも目に付くが、200日MAを超えて上昇を続けテクニカルにも円売り支持者が増えている。112.50は非常に大きなポイントで壁に。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※