2019/03/01

2019年3月1日(金)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年3月1日(金)昨日28日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

予想を上回る米GDPに米金利急伸しドル全面高、さらに、シカゴPMIも予想外の約1年ぶりの高水準。米金利は上昇し、米株は弱含みで推移。為替相場はNY市場でドルは全面高。前日比ではAUD+NZD+JPYの弱さが目立ち、逆にCHFは強く、EURも健闘。

WTIは57ドル台に上昇して推移、ダウ・Nasdaq・S&P500共に小幅安で推移、米10年債利回りは2.72%台まで、2年債も2.52%台まで続伸し、ドル買いの流れの要因に。

注目の米朝首脳会談は合意に至らず。トランプ大統領は「北朝鮮は全面的な制裁解除を要求したが、それはできなかった」というも、李北朝鮮外相は「米国が制裁を一部解除すれば、すべての核開発を恒久的に中止することは可能」と???

①第4四半期 GDP・速報値=前期比2.6% (予想2.3% 前回3.4%)、個人消費=前期比2.8%(予想3.0% 前回3.5%)、デフレーター前期比1.8%(予想1.7% 前回1.8%)、コアPCE・デフレーター=前期比1.7%(予想1.6% 前回1.6%)→ 予想を上回り米金利が上昇し、ドル買いが強まる。②シカゴ購買部協会景気指数=64.7(予想58.0 前回56.7)→ 予想と前回を上回り昨年1月以来の高値。

USDJPYは、米朝首脳会談が予想外の物別れに終わっても期待された円買いが見られず、逆に強い米GDP発表直後から米金利の上昇と共に200日MV110.19を超え111円台へ上昇し、強いシカゴPMIもあり続伸。フィキシングでも円売りは止まらず111.44まで続伸。終盤にかけても円売りは止まず111.50の壁直前でようやく上げ止まっているが、テクニカルには上昇傾向を維持。米中通商協議の今後の両国の動きは気になるが、3月に入り今後の日米通商協議の動きも円相場に影響を与える可能性も。

GBPUSDは、前日の高値を超えられず、一日を通じても1.3320を高値に1.3253まで小幅低下。3月29日のEU離脱期限の延期の可能性が強まっている中、結論が出るまでは積極的に動きにくいものの、積極的にGBPを売り理由もなく、短期のGBPロングの巻き戻しを続けながらも、底値では買が強まる可能性も。

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22:30    USD 第4四半期 GDP・速報値=前期比2.6% (予想2.3% 前回3.4%)、個人消費=前期比2.8%(予想3.0% 前回3.5%)、デフレーター前期比1.8%(予想1.7% 前回1.8%)、コアPCE・デフレーター=前期比1.7%(予想1.6% 前回1.6%)→ 予想を上回り米金利が上昇し、ドル買いが強まる

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=22.5万件(予想22.0万件 前回21.6→21.7万件)、継続受給者数=前週比108.5万件(予想173.3 前回172.5→172.6万件)

23:45    USD 2月 シカゴ購買部協会景気指数=64.7(予想58.0 前回56.7)→ 予想と前回を上回り昨年1月以来の高値

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【北米】
ムニューシン財務長官、米中は特定の構造的問題に対するコミットメントを含む詳細な通商合意の策定に向け取り組みを進めている。米中通商協議はこのところ大きく進展したとし、今後も一段の進展が見られることを望んでいる。

クドローNEC委員長、先週の中国との通商協議は素晴らしい進展を見せた。米国が中国と交渉している外国為替相場を巡る取り決めの下、中国は外為市場へのいかなる介入も報告する必要がある。

カプラン・ダラス連銀総裁、米経済がどの程度減速しているか把握するまでに数カ月かかる可能性。財政刺激策の効果が薄れることや金利上昇などを踏まえ、今年の米経済成長は鈍化する。多くの下振れリスクと不透明感が強く存在する。FRBは利上げを中止し忍耐強くあるべき。FF金利は中立近くにある。イールドカーブは将来の成長が低迷することを示唆。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、今年1度、来年1度の利上げが適切。2019年のGDPは2%を若干上回る水準で2020年はトレンドに戻ると予想。2019年、20年のインフレは2%を若干上回る水準を予想。

 クラリダFRB副議長、今後の経済指標に特に注目する必要がある。経済モデルの誤りに注意しつつ、例えば物価の大幅な伸びが予想される場合でも判断を急ぐべきではない。足元インフレが予想外に高進するリスクよりも、無用に引き締めを行うことで不当に景気回復を阻害するリスクのほうが大きい。経済モデルがインフレ率の急伸を予測した場合でも、経済モデルが間違っている可能性を考慮して予防的な利上げを行うか決めるべき。

二日目の米朝首脳会談は、金委員長から核兵器の放棄に前向きな姿勢が! 「核兵器を放棄するつもりがなければ、ここにはいない」と記者団の質問に返答。

今日の日本時間午後4時からトランプ大統領は単独記者会見を行う。注目しよう!

【欧州】
ユースティス農業・食糧・海洋環境相は、メイ英首相のEU離脱延期を巡る議会採決を実施するとしたことに反対し辞任。

メイ英首相、われわれの絶対的な焦点は、議会の支持を獲得できる合意と3月29日の離脱であるべき。

EUのバルニエ首席交渉官、英国の3月29日の離脱の延期は可能だが、納得のできる理由が必要。EU側は結束し忍耐強い姿勢を維持するとし、延期に伴って問題を先送りするのではなく、英議会下院で問題を解決する必要がある。「テクニカル」な延期について、5月の欧州議会選挙前夜までとなる可能性があり、それ以上長引けば英国民の投票問題が生じるとの認識。

【アジア・その他】

トランプ大統領は、「北朝鮮は全面的な制裁解除を要求したが、それはできなかった」と説明した。

李北朝鮮外相、寧辺の核施設廃棄を提案し、その見返りとして制裁の一部解除を求めるという現実的な提案を行った。米側が寧辺の核施設廃棄のみでは不十分として北朝鮮側の提案に応じなかった。米国が制裁を一部解除すれば、すべての核開発を恒久的に中止することは可能。

北朝鮮外務次官、金委員長は意欲を失ったように思われる。

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