2019/03/14

2019年3月14日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年3月14日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価はついに小幅ながらマイナス圏で終了、上海総合も1.2%の下落、独DAXは小幅高からスタートするもマイナス圏で推移、ダウ先物は前日と変わらず、米債利回りは小幅上昇で推移。

為替相場は全体的にドル買いの流れながら、通貨間で動きは異なりJPY+AUD+NZDは弱く、EURはその中で健闘し、他は小幅な変動で推移、注目はなんといってもGBP。GBPUSDは欧州市場に入ってからハモンド英財務相等のポジティブ発言にGBPの買い戻しが強まっている。

GBPUSDは、アジア市場の開始直後の1.3330台を高値に、今日の離脱延長の採決を前にしては利食いの売りに押され1.3239まで値を上げた。欧州勢が参入するとハモンド英財務相の「EU側はブレグジット期限のより長い延長を要求する可能性がある」、「以前否決した保守党議員が再考している」とのポジティブ発言もあり1.3320台へと再び買い戻しが強まり、他通貨と比較しても変動幅は引き続き大きい。また、民主統一党(DUP)、政府案を支持することを考慮しているとの一部報道も。

USDJPYは、111.14をボトムに、株高や仲値要因なのか? 仲値過ぎから上昇が始まりアジア市場は111.60台へ、欧州市場ではハモンド英財務相発言を受けたGBPJPYの買いが強くなると111.70まで上昇し、昨日のリスク回避の円買いとは真逆の動きへ。

AUDUSDは、早朝の0.7097を高値に続落。豪消費者インフレ期待は、前月比4.1%(前回3.7%)と強い数字にもAUD売りは止まらず。中国鉱工業生産が前年比5.3%(予想5.5 前回5.7%)と17年ぶりの弱い数字となり一時0.7067まで下落。戻り高値は0.7080が精いっぱいで、中国株が弱く0.7058まで続落。欧州市場に入っても0.7058をボトムに買い戻しも0.7068が精いっぱい。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

CNY 2月 鉱工業生産=前年比5.3%(予想5.5% 前回5.7%)→ 予想と前回を下回り、17年ぶりの低い伸び。

CNY 2月 小売売上高=前年比8.2%(予想8.1% 前回8.2%)→ 前回と変わらず、予想を若干上回る

CNY 2月 都市部投資=年初来前年比6.1%(予想6.0% 前回5.9%)→ 予想と前回を上回る

GER 2月 CPI・改定値=前月比0.4%(予想0.5% 前回0.5%)、前年比1.5%(予想1.6% 前回1.6%)、HICP前月比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)、HICP前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)→速報値を下回り直後は値を下げるも逆に買い戻しが強まる

FRN 2月 CPI・改定値=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)。HICP前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、HICP前年比1.6%(予想1.5% 前回1.5%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※