2019/03/05

2019年3月5日(火)アジア・欧州市場前半の動き

2019年3月5日(火)アジア・欧州市場前半の動き

4日に、ポンペオ米国務長官は「米中両国は貿易戦争収束に向けた合意を間近に控えている」と米中通商協議の合意の高まりを再確認し、市場では3月27日の米中首脳会談=何等かの合意期待が市場を支配している。

今日はこの後の米PMI・改定値と米ISM非製造業景気指数と、カーニーBO総裁発言等を注視。

WTIは低下から逆に反発、日本株は小幅安、中国株は終盤にかけて上昇、欧州株は上昇からスタートするも逆に下落。ダウ先物は上下変動するも大きな変化は見られず、米債利回りは上昇。

AUDUSDは、豪第4四半期の経常収支の赤字額が-72億豪ドルと予想-91億豪ドルから大幅改善し直後は0.7097まで急伸するも続かず。中国サービス業PMIは51.1(予想53.8 前回53.6)と弱く、直後は0.7066まで下落するも続かず。

豪中銀は予想通りに政策金利1.5%を据え置き、ややタカ派なロウ中銀総裁発言に、直後は0.7090まで上昇するも続かず、中国は今年の成長見通しを6.0~6.5%に下方修正したこともAUDにとってネガティブ材料。結局はアジア・欧州・米国市場の序盤を通じて大枠0.7070~90の狭いレンジで推移。

ユーロ圏各国のPMI・改定値はやや予想を上回わり、直後はEUR買が強まるもEURUSDは1.1330台を超えられず、ユーロ圏小売売上高も強く出るもEUR買は見られず。イタリア第4四半期GDP・改定値は前期比-0.1%と速報値-0.2%から改善するも2期連続のマイナスで定義上は「リセッション」入り。結局は大枠1.1310~40の狭いレンジで推移。

USDJPYは、どうも打たれ強いのか? 米中通商協商の楽観的見通し=リスク選好の円売りなのか? どうも円買いの材料にたいして反応が鈍いのが気になる。USDJPYはアジア市場の111.70台をボトムに、欧州・米国市場の序盤では111.99まで上昇。現実には112円の上値が重そうではあるが、下げ幅は限定的で早晩上値を試さずには済みそうにない。





※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

9:30    AUD 第4四半期経常収支=-72億豪ドル(予想-91億豪ドル 前回-107→108億豪ドル)

10:45    CNY 2月 Caxin総合PMI=50.7(予想 前回50.9)、サービス業PMI=51.1(予想53.8 前回53.6)→ 予想と前回を大幅に下回り、総合は2016年5月以来の低水準に、直後はAUD売りが強まる

12:30    AUD 豪中銀金融政策発表=政策金利1.5%の据え置きを決定、予想通り、直後はAUD買が強まる

16:30    CHF 2月 CPI=前月比0.4%(予想0.4% 前回-0.3%)、前年比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、HICP前月比0.3%(予想 前回-0.6%)、HICP前年比0.7%(予想 前回0.7%)→ HICP前月比は前回から大幅上昇となるも、他派総じて前回・予想と変わらず

17:50    FRN 2月 総合PMI・改定値=50.4(予想49.9 前回49.9)、サービス業PMI・改定値=50.2(予想49.8 前回49.8)→ 予想と前回を上回る

17:55    GER 2月 総合PMI・改定値=52.8(予想52.7 前回52.7)、サービス業PMI・改定値=55.3(予想55.1 前回55.1)→ 予想と前回を小幅ながら上回る、サービス部門は5か月ぶりの高水準

18:00    EUR 2月 総合PMI・改定値=51.9(予想51.4 前回51.4)、サービス業PMI・改定値=52.8(予想52.3 前回52.3)→ 予想と前回を上回る

18:30    GBP 2月 総合PMI =51.3(予想50.1 前回50.3)、サービス業PMI=51.3(予想50.0 前回50.1)→予想と前回を大幅に上回り、直後はGBP買いが強まる。

19:00    EUR 1月 小売売上高=前月比1.3%(予想1.4% 前回-1.6→-1.4%)、前年比2.2%(予想2.1% 前回0.8→0.3%)→ 前年比は予想と前回を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※