2019/09/10

2019年9月10日(火)午後3時過ぎの動き

2019年9月10日(火)午後3時過ぎの動き

日経平均株価は上昇を維持、上海総合は下げ幅を縮めるも前日終値を上回れず。米10年債利回りは1.645%を中心に小幅な動きにとどまり、原油価格(WTI)は引き続き58ドル台を維持し強含みで推移。金価格は1500ドルを割り込み軟化。

為替相場は全体的に主体性がない小幅な推移ながら、前日のリスク選好の動きの修正が強く、JPY+CHFが小幅ながら上昇、逆にEUR+GBP+AUD+CADは弱く、NZDは我が道を行く小幅高へ。米債利回りが上昇傾向にあり、取り巻く環境はリスク懸念の縮小へ。

米中ハイレベル通商協議はどっちに転ぶかは不明ながら次回開催は10月初めと時間はたっぷり。懸念されたイタリア政局も安定、合意なきEU離脱のリスクは残るも、10月13日まで英議会が休会入りで目先は新たな動きも期待できず。ドイツは新たな債務拡大へと動く可能性も意識せざるを得ず、ECBのQEの可能性もEU中核国の反対に最近はやや弱まっている。

USDJPYは、全体的にリスク選好のパターンになっている。また、テクニカルでもUSDJPYは底値を切り下げ105~107円のコア、104.50~107.50のレンジの上限を試す動きが続き、この水準を上回るとさらなる円安のリスクが強まる可能性を意識。ただし、市場参加者が肝に銘じていると思うが、トランプ氏のさじ加減でどっちにでも転ぶリスクは変わらず。

EURUSDは、前日にドイツの新たな債務拡大の可能性の報道から1.1030台をボトムに始まった上昇。一時1.1068まで上昇するも失敗、弱いながらも上昇傾向を維持し、期待感は上値を試す動きへ。

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10:30    AUD 8月 NAB企業景況感指数=1(予想 前回3)、企業信頼感=1(予想 前回4)

10:30    CNY 8月 消費者物価指数=前月比0.7%(予想0.5% 前回0.4%、前年比2.8%(予想2.7% 前回2.8%) → 前月比は予想を上回り、前年比は前回と変わらないが予想より強い

10:30    CNY 8月 生産者物価指数は前年比-0.8%(予想-0.9% 前回-0.3%)→ 予想より若干マイナス幅は弱まるも前回から大幅下落し、2016年8月以来、3年ぶりの大幅な下げ幅に。

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英EU離脱の混泳が深まる
◎EU離脱延期法が成立、英議会は解散を否決し10月13日と異例となる5週間の閉会へ。
◎EUと合意しないまま離脱を強行する確率は、議会が対抗策を講じているにもかかわらず、前回調査から横ばいの35%。

北朝鮮
◎米国が非核化協議の再開に意欲との報道直後に、北朝鮮は飛翔体2発を発射。

ブルイエット米エネルギー副長官(9日)
◎米国は中国によるイラン産原油輸入を「大変懸念している」

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