2019/09/18

2019年9月18日(水)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年9月18日(水)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

原油価格はサウジ石油施設の早期回復を見込む動きに大幅下落するも、今日のFOMCを前した動きなのか? 米短期市場は混乱が続き、米株の上昇は鈍く、債券利回りは低下し、JPY+CHFの売りは見られず、米国市場に入りドルは全面安となんだか不安な動きへ!

サウジ当局者(ロイター)は「石油生産量の70%を近く回復する、向こう2~3週間でフル生産に戻る」。アブドルアジズ・サウジエネルギー相は「9月末までに日量1100万バレル、11月末までに同1200万バレルに復旧する」と予想外の強気の発言に原油価格(WTI)は一時58.50ドルまで急落。→ 上場が延期となったサウジアラムコを意識しての発言ではと、本当なのか疑いたくもなる!

一方、米株の上昇は限定的で、終盤にかけてようやく前日終値を上回る程度で、米10年債利回りは逆に一時1.8%を割り込み下落傾向が続き、リスク選好の流れにもJPY+CHFの売りは極めて限定的でドルは全面安で、今日のFOMCを意識しての流れなのか不明で不思議でならず。

そのFOMCは、0.25%の利下げを織り込み、ハト派・タカ派とメンバーの意見相違がみられる中で、ドット・プロット(政策金利の予想を点/ドットにしたチャート)を市場参加者は注目しており、今日の大きな不安要因。

米国では翌日物レポ金利が一時10%まで上昇しNY連銀はオペを通じて531.5億ドルを市場に供給して何とか火消へ。四半期の法人税支払いや国債入札の決済などで資金需要とあるらしいが、FRBがバランスシートを縮小し、銀行システムにおける準備預金が大幅に減少したことが資金不足の根本原因との声も。→ この動きが続くようなら不安になる。(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-17/PXZ8QZ6TTDS001?srnd=cojp-v2)

USDJPYは、アジア・欧州・米国市場と一日を通じて108.02~108.37と予想外に狭い動きで108円台を維持し底堅く見える反面、クロスで円全面安にも関わらず上値も重い。「サウジの石油生産量が向こう2~3週間でフル生産に戻る」との報道直後にも108.35を高値に上値は伸びず。原油価格が下落しリスクオンの材料にも関わらず、米債利回りは弱く、今日のFOMCを意識した動きなのか不明ながら相場の急変に注意したい。

GBPUSD、EURUSD、AUDUSDは、アジア・欧州市場と大きな動きは見られず、米国市場に入り米短期市場の混乱が続く中でも当初は大きな動きは見られず。サウジの石油生産が予想外に急回復するとの報道もあり、原油価格が下落する中でドル売りの流れが強まり、強い米鉱工業生産やNAHB住宅市場指数に関わらず続伸し上昇傾向を維持。GBPはジョンソン英首相が議会の閉会を決めたことが違法かを問う20日以降と見られる英最高裁の判断が気になる。

AUDUSDは、アジア市場で0.6870を高値に豪中銀議事要旨のハト派を受けた急落にアジア・欧州市場では一時0.6830台まで下落が続いた。米国市場に入り急反発し本日の高値水準に並ぶ0.6868まで回復。トランプ大統領は「米中通商合意は、来年の大統領選前か選挙の翌日に合意する見通し」と、あまりにも気の長い話をしているのだが?

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21:30    CAD 7月 製造業出荷=前月比-1.3%(予想-0.2% 前回-1.2→-1.4%)

22:15    USD 8月 鉱工業生産=前月比0.6%(予想0.2% 前回-0.2→-0.1%)、設備稼働率=77.9%(予想77.6% 前回77.5%)

23:00    USD 9月 NAHB住宅市場指数=68(予想66 前回66→67)

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トランプ大統領
◎米中通商合意は、来年の大統領選前か選挙の翌日に合意する見通し。
◎中国は来年の大統領選で別の人物が勝利することを望んでいるが、再選後に合意となれば条件は極めて悪くなる。

トランプ大統領
◎原油価格はそれほど上がっていない。
◎中国は米国産の農産物を大規模に購入し始めた

トランプ大統領
◎関税に関して米政権が日本と暫定的な貿易合意に達したとして、今後数週間に合意を結ぶ意向を議会に通知した。

米政府(政府高官)
◎サウジ石油施設の攻撃はイラン南西部から攻撃と確信
◎ドローンの巡行ミサイルが使用と見られる。

サウジ当局者(ロイター)
◎サウジアラビアは週末の石油施設への攻撃で失われた石油生産量の70%を近く回復する、向こう2-3週間でフル生産に戻ると伝えた → 原油価格は大幅下落へ

アブドルアジズ・サウジエネルギー相
◎原油供給の一部は市場に戻った。
◎生産能力は9月末までに日量1100万バレル、11月末までに同1200万バレルに復旧する。→ 原油価格は大幅下落へ

米短期金融市場で翌日物レポ金利が一時10%まで上昇。
◎NY連銀はオペを通じて531.5億ドルを市場に供給。
◎四半期の法人税支払いや国債入札の決済などで資金需要。→ FRBがバランスシートを縮小し、銀行システムにおける準備預金が大幅に減少したことが資金不足の根本原因との声も。

レンツィ元首相
◎連立与党の一角である中道左派の民主党(PD)を離党し、新党を立ち上げ、のコンテ政権を引き続き支持していくと強調。

コンテ首相
◎新政権が発足したばかりなのに離党とは間が悪く、困惑している

ディマイオ外相
◎レンツィ氏と仲が悪く、「意外でない」と発言。→ 連立与党である左派の五つ星運動(M5S)トップ。

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