2019/09/18

2019年9月18日(水)15:00分ごろの動き

2019年9月18日(水)15:00分ごろの動き

ハト派?タカ派?どちらに動くか読めないFOMCを明日未明に控えたアジア市場。サウジの石油生産の楽観的な見通しに安心感がみられるも、市場の反応はその動きに反応せず。

日経平均株価は後場に入り小幅下落へ、上海総合指数は小幅高を維持。米10年債利回りは上昇を維持できず1.8%の大台を割り込み2年債も1.7%台まで軟化。原油価格(WTI)は60ドルの大台を割り込み水準的には高値にあるも、前日比では小幅安。為替相場はAUD+NZDの軟化が目立った程度で大きな動きは見られず。

FOMCでは0.25%の利下げはまず間違いないと思われるも、その後の見通しに関しては、パウエル議長の発言とドットプロットチャートで確認することにして、市場の期待感は緩和傾向ながら、FOMCの複数メンバーはタカ派で利上げに反対していることも周知の事実。

最近の米短期市場出の金利の大幅上昇を見れば緩和以外にありえないと思うが!? あまりにも素早い石油産出の回復と回復予想。疑っては切りがないが、どうも不安でならない。

USDJPYは、108.09~27の狭いレンジで相変わらず、108円をボトムにして底堅い反面、上値も限定的とで動きは見られず。ただ、市場は日銀の何らかの緩和策、2か月連続の貿易赤字と、円売り材料も存在することを理解しながらも本格的な円売りに躊躇いも感じられる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

7:45    NZD 第2四半期 経常収支=-110.6億NZドル(予想-110億NZドル 前回6.75→7.21億NZドル)

8:50    JPY 8月 通関ベース貿易収支=季調済-1308億円(予想-1479億円 前回-1268→-1040億円)、季調前-1363億円(予想-3463億円 前回-2496→-2507億円)→ 2か月連続の赤字で、輸出は9か月連続で前年割れ、比較的良好な米国もマイナスに転化し、世界経済悪化の影響が広がってきた。財務省担当者は、8月はお盆休みによる工場稼働停止などで輸出が少なくなる傾向、赤字になりやすいと語る。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

クーレECB専務理事
◎「リブラ」などの仮想通貨が中央銀行を革新させるか、もしくはドルの優位性に挑戦しうる国際的な役割を手に入れるかなどして、既存の金融システムを壊す。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長
◎日本との貿易合意締結にトランプ政権は楽観的であり、今月中(25日の国連総会に合わせ?)に正式発表される可能性がある。

サルマン・サウジ皇太子
◎サウジの石油生産の3分の2が既に復旧したとした上で、10日以内に完全に元の状態に戻ると予想。

サウジ・エネルギー相
◎生産減少分の半分超をこの2日間で回復させた。
◎生産能力の全面復旧には数カ月を要する見通し。

ダブルライン・キャピタルのガンドラック最高投資責任者(CIO)
◎翌日物レポ金利の急上昇を受け、米連邦準備制度はバランスシートの拡大に再び動き出す可能性がある。
◎一段の金利低下に賭けるのは素晴らしいアイデアはない。
◎今月1.42%まで低下した米10年国債利回りについて、今年の最低水準をさらに切り下げる可能性は恐らく低いだろう。

マルパス世銀総裁
◎世界経済が従来予想より大きく減速しそうだ。
◎マイナス利回り債券の積み上がりが将来の成長鈍化を示唆。
◎世界的な成長鈍化は広範囲に及び、2019年世界成長率が世銀の6月予測の実質2.6%に届かない可能性が最近の動向で示唆されていると発言
◎名目成長率は3%弱に減速する方向にあるようで、17年と18年の約6%から「大幅な低下」となる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※