2019/09/20

2019年9月20日(金)昨日19日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年9月20日(金)昨日19日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

OECDは世界経済が金融危機以来の低成長と言う。FOMCの一大イベントも終わり、ダウは上昇幅を縮め終盤にかけ下落し-52.29ドルで終了、米債利回りは小幅低下し10年債は一時1.75%割れまで下落し1.78近くで推移、2年債は一時1.72%を割り込み1.74%近くで推移。

原油価格(WTI)は一時59.54ドルまで上昇するも続かず58.40近辺で推移。為替相場は2極化! EUR+GBP+JPY+CHF+CADは強く、AUD+NZDは弱い。

USDJPYはアジア市場の108.47を高値に、仲値実需の売りと日銀からは期待の追加緩和もなく108.47→107.79まで急落するも、黒田総裁はハト派で値を戻し108.14を高値に大枠107.80~10のレンジ相場と米債利回りの動きに連動中。とりあえず108.50を目先の高値に。

GBPUSDはブレグジットをめぐる材料で動く状態は変わらず、BOEの金利据え置きは予想通りでサプライズなし。欧州時間にはOECDの英リセッションリスクに一時1.2438まで下落するも、米国市場に入りユンケル欧州委員長の「英国のEU離脱で合意できると考えている」発言に1.2470台→1.2560へ上昇し7月下旬の水準近くへと続伸、なんらかの合意期待がショートの巻き戻しが続きGBP相場を動かしている状態は変わらず。

EURNOKは中銀が利上げに直後EURNOKは9.8120まで下落するも、利上げサイクル終了の可能性に9.9273まで反発。ただし、EUR相場への影響は軽微。

AUDUSDは、アジア市場の弱い雇用統計を受けた利下げ期待に下落した流れを回復できず。アジア市場の高値0.6831から先の豪中銀議事録のハト派内容に続き弱い雇用統計にAUD売りが反応。アジア市場で一時0.6782まで下落するもこれを底値に下げ止まり、米国市場では一時0.6809まで値を戻すも利下期待がついて回り買い戻しも限定的。

中銀の発表多数!
日銀(据え置き→緩和期待が裏切られるが、総裁は緩和に前向き)、スイス中銀(据え置き→フラン過大評価)、ノルウェー中銀(利上げ→利上げサイクル終了の可能性)、BOE(据え置き)、台湾中銀(据え置き→成長見通し引き上げ)、インドネシア中銀(利下げ→緩和スタンスを維持)、南ア中銀(据え置き→インフレ・成長見通しを下方修正)

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=20.8万件( 予想21.3万件 前回20.4万件)

21:30    USD 9月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=12(予想11 前回16.8)

21:30    USD 第2四半期 経常収支=-1282億ドル(予想-1278億ドル 前回-1304→136.2億ドル)

23:00    USD 8月 NAR中古住宅販売件数=前月比1.3%(予想-0.4% 前回2.5%)、549万件(予想537万件 前回542万件)→ 予想を上回る

23:00    USD 8月 景気先行指数総合指数=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.5→0.4%)

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OECD(世界成長見通しを下方修正)
2019年予想、2020年予想で前回4月の発表との変化
世界3.2→2.9%、3.4→3.0%
ユーロ圏1.2→1.1%、1.4→1.0%
日本0.7→1.0%、0.6→0.6%
英国1.2→1.0%、1.0→0.9%
米国2.8→2.4%、2.3→2.0%
◎英国は合意なき離脱は英国をリセッション入りさせる恐れがあるほか、欧州の成長も大きく下押しするだろうと分析。

トランプ大統領
◎交渉戦術の一環として中国との貿易戦争を再び拡大する準備ができている

ピルズベリー氏(ハドソン研究所の中国戦略専門家)
◎トランプ大統領には中国との貿易摩擦を激化させる用意がある

クドローNEC委員長
◎米中次官協議に関して、「話をしないよりはする方が良い。協議は進んでいる」

米下院つなぎ予算を可決
◎米下院は政府機関閉鎖を回避するため、11月21日までの資金を手当てするつなぎ予算案を可決した。

NY連銀
◎レポ取引を通じた資金供給を20日も実施すると発表
◎FF金利を誘導目標の1.75~2.00%のレンジ内に維持する」ために資金供給オペを実施する。

ユンケル欧州委員長(英国のEU離脱で合意できると考えている→GBP上昇へ)
◎英国の合意あるEU離脱の可能性、五分五分以上の確率かどうかは分からない
◎バックストップの削除を準備している、10月31日までに合意できると考えている。主要目的を達成できるのであれば、どのような手段が取られても構わない

ジョンソン英首相
◎EU離脱協定案を巡る交渉で一定の進展があったが、合意なくても10月31日に離脱する用意を整えておく必要がある。

バーコウ英下院議長
◎議会が決定した場合、英国は条件での合意の有無にかかわらずEUを離脱することができる。
◎総選挙の実施、2回目の国民投票の実施などが選択肢。


ラウテンシュレーガーECB専務理事
◎ユーロ圏では経済は底堅く、金融情勢は良好だが、世界的な貿易戦争など対外要因が重し

クーレECB専務理事
◎金融危機から実施してきた資産購入プログラムの一部により、ECBの金融政策は財政政策の領域に踏み込む間際まで近づいたが、セーフガードの導入により一線を超えないことを確保していた

イランのザリフ外相
◎米国やサウジアラビアがイランに軍事攻撃を仕掛けるなら、イランは「全面戦争」で応じる

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