2019/09/19

2019年9月19日(木)16:30分ごろの動き

2019年9月19日(木)16:30分ごろの動き

FOMCの結果を受け注目のアジア市場は、次の一手を決めきれず、株・債券・為替相場とストレスがたまる動きへ。

日経平均株価は後場に入り急速に値を下げるも、強い中国株もあり何とか高値傾向を維持。上海総合は終盤にかけて上昇傾向を強める。米債利回りは一時反発するも続かず、原油価格(WTI)は58ドル台を維持するも強さは見られず。

USDJPYは、108.47を高値に仲値の輸出筋と思われるドル売りと米債券利回りの低下の影響に108.00まで下落し、日銀が金融政策の据え置き決定したことでハト派期待が裏切られ一時107.79まで続落するも、米債利回りが上昇すると緩やかにドル買いへと変化し108.10近辺で推移。

AUDUSDは続落。豪失業率は増加し、新規雇用者は予想を上回るも前回からは小幅低下、17日発表の議事要旨もハト派で中銀が10月に利下げする可能性も意識した流れへ。早朝の0.6831を高値に、0.6780まで下落し欧州市場に入っても安値圏で取引が続いている。

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7:45    NZD 第2四半期 GDP=前期比0.5%(予想0.4% 前回0.6%)、前年比2.1%(予想2.0% 前回2.5%)→ 予想を上回るも前回からは低下へ

10:30    AUD 8月 雇用統計: 失業率=5.3%(予想5.3% 前回5.2%)、新規雇用者数=3.47万人(予想1.0万人 前回4.11→3.64万人)、フルタイム雇用者=-1.55万人(予想 前回3.45→3.20万人) パートタイム雇用者=5.02万人(予想 前回0.67→0.44万人)→ 新規雇用者は予想を上回る前科からは小幅低下、失業率は小幅上昇。

11:00    JPY 日銀金融政策決定会合=政策金利の据え置きを決定、予想通り

13:30    JPY 7月 全産業活動指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回-0.8→-0.7%)

16:30    CHF スイス中銀金融政策発表=政策金利(預金金利)-0.75%の据え置きを決定、予想通り(2019年6月から新たな政策金利導入)。3か月物銀行間取引金利誘導目標中心値、

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日銀金融政策決定会合(日銀会合後に超長期金利が急低下)
◎日銀は同日の金融政策決定会合で、長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を7対2の賛成多数で決定
◎市場の一部に「マイナス金利の深掘りや、超長期金利のスティープ化策への思惑があったが、金融政策の据え置きを決定したことで、一時円買いへと動く。
◎海外経済の減速が続き下振れリスクが高まりつつあるとして、物価安定目標に向けたモメンタムが損なわれるおそれに「より注意が必要な情勢になりつつある」との文言を新たに追加した。来月の金融政策決定会合で、経済・物価動向を改めて点検すると表明
◎現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)付き量的・質的金融緩和政策の継続を賛成多数で決定。政策金利のフォワードガイダンスも「当分の間、少なくとも2020年春頃まで、現在の極めて低い長短金利の水準維持を想定で変更はない。
◎海外経済の動向を中心に経済・物価の下振れリスクが大きいもとで、先行き、物価安定目標へのモメンタムが損なわれるおそれが高まる場合には「ちゅうちょなく、追加的な金融緩和措置を講じる」と改めて明記した。
◎日銀は、短期金利を-0.1%、長期金利をゼロ%程度に誘導する現行の金融緩和政策の維持を決めた。上場投資信託(ETF)など資産買い入れの目標額も据え置いた。
◎長期金利は「経済・物価情勢等に応じて上下にある程度変動しうる」、ETFと不動産投資信託(REIT)は「市場の状況に応じて、買入額は上下に変動しうる」との方針も維持。長期国債の買い入れは、保有残高の年間増加額を「80兆円をめど」としつつ、「弾力的な買い入れ」を継続する。
◎国内景気は、当面、海外経済の減速の影響を受けるものの、基調としては緩やかな拡大を続けると予想。消費者物価の前年比は、需給ギャップがプラスの状態を続けることや中長期的な予想物価上昇率が高まることなどを背景に「2%に向けて徐々に上昇率を高めていく」と指摘。

黒田日銀総裁
◎7月の前回の金融決定会合時と比べ、「緩和に前向きになっているかと言われればその通り。
◎追加緩和でも現在の金融政策の枠組みを維持する考え
◎世界経済の減速と欧米中央銀行の緩和姿勢の強まりを受け、一時長期・超長期金利が大幅に低下したことについては、「超長期の金利が下がり過ぎると、消費者心理に影響する
◎10月30、31日の次回会合で実施する経済・物価動向の再点検については、海外経済の下振れリスクが高まり、「回復の兆しがまだ見えない」ため、国内の経済・物価を十分点検していく必要があると判断したと説明した。
◎個人預金がマイナスになることはない。

NAB
◎8月の弱い豪雇用統計を受け、中銀が完全雇用とインフレ目標を達成するには追加刺激策が必要に。
◎17日発表の議事要旨もハト派で中銀が10月に利下げする可能性も。

スイス中銀
◎必要であれば為替市場で介入する用意、
◎スイスフランは依然として過大評価されている。
◎インフレ見通し、2019年0.4%、2020年0.2%、2021年0.6%

インドネシア中銀
◎政策金利を5.5→5.25%へ引下げを決定。

フライデンバーグ財務相
◎6月末に終了した2018/19年度の財政収支が6.9億豪ドルの赤字だったと発表した。赤字幅はGDP比で事実上ゼロ%と10年ぶりに予算が均衡へ。

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