2019/09/21

最新のIMMポジションは強弱混在(9月21日)

最新のIMMポジションは強弱混在(9月21日)

集計日が9月10日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週比で-183,657→-191,679とショートが8,022コントラクト拡大し、隔週ごとに増減が交錯しており、オープンポジションの7月2日以降の平均値も-186,975と同じような数字が続いています。

前週比からの変化だけを見ると特徴は通貨により増減が二分されていることが挙げられます。ユーロ(-18,717)、円(-8,729)、NZドル(-6,253)に対して逆に、豪ドル(+12,932)、カナダドル(+8,300)、ポンド(+6,109)となっており、為替レートも集計日が異なることによる違いはありますが、同じような方向性を示しています。

円のオープンポジションはネットロングの+23,862コントラクト。前週比では-8,729と減少してはいますが、8月6日の週にネットのオープンポジションがショートからロングに変化した流れは変わっていません。USDJPY相場が108円台まで上昇していても、この間の平均値も+26,314と将来の円高期待が残っているのか大きな変化は見られません。

ユーロのオープンポジションはネットショート-68,559コントラクト。前週比では-18,717とショートが拡大し6月11日の週以来の高水準となっています。過去4週間の流れを見てもショートの拡大が続き、前週比でのマイナス幅の拡大4月2日に次いで大きな変化となっています。

ポンドのオープンポジションはネットショート-86,124コントラクト。前週比では6,109コントラクトショートが減少し、今回のステージでのピークとなった8月6日の-102,702コントラクトから減少していますが、引き続き7通貨の中で下落期待が強いことはポジションから見ても変わっていません。ただブレグジットリスクを考えれば一方向で大きな変化が期待できるものの、どちらに転ぶか不明な点が多過ぎます。

カナダドルのオープンポジションはネットロングで+19,823コントラクト。前週比では+8,300と2週続けての小幅上昇で、小幅ながら7月2日にネットショートからロングに変化した流れを継続しいます。個人的にもカナダドルの上昇を期待しているのですが、なかなか期待通りにはいかないものです。

豪ドルのオープンポジションはネットショートで-40,082コントラクト。前週比では+12,932と5週連続で増加しており、特に今回の数字はは昨年の3月20日の+18,704に次ぐ大きな数字となっていますが、集計日後の18日から下落しているのが気になります。

なおデータは別表をご覧ください。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X