2019/09/12

2019年9月12日(木)22:30時ごろの動き

2019年9月12日(木)22:30時ごろの動き

ECBは利下げとQEを決定、米CPIのコア前年比は予想外に上昇。米株は予想外に伸びず強さは見られず、米10年債利回りは一時1.666%近くまで下落、原油価格(WTI)も弱い。

為替相場は、米中貿易摩擦の緩和の動きや、米CPIはコア前年比が予想外に強く出るも、続伸していた米債利回りは軟化。流れはなぜかリスクオフでJPY買いが選考されUSDJPYは一時107.53まで下落。

ECBは期待通り中銀預金金利を引き下げ、さらに一部の反対を押し切りQEの再開にEURUSDは一時1.0930割れまで急落。独IFO経済研究所も第3四半期の前期比は-0.1%と予想、2か月連続のマイナス予想にリセッション入りの可能性が高まる。

トルコ中銀は政策金利を3.25%引き下げ16.5%に決定、2回連続の大幅下げにもかかわらず、より大幅な利下げ観測もあり、さらに、一段の利下げの余地は小さいことを示唆と、USDJPYは一時5.6582まで下落、TRYJP一時19.012まで上昇。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=20.4万件(予想21.5万件 前回21.7→21.9万件)

21:30    USD 8月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.8%)、コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.3%)、コア前年比2.4%(予想2.3% 前回2.2%)

21:30    CAD 7月 新築住宅価格指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比-0.4%(予想 前回-0.2%)

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ムニューシン財務長官
◎ECBの金利引き下げは予想通りながら、マイナス金利を懸念。

ECB理事会(中銀預金金利を引き下げ、一部の反対を押し切りQEを再開)
◎中銀預金金利を-0.4→-0.5%に引き下げを決定、予想通りで、リファイナンス金利0.00%、限界貸出金利0.25%は据え置く。
◎金利のフォワードガイダンスと長期リファイナンスオペ(LTRO)の条件を変更。
◎LTROは0.1%の上乗せ金利を削除へ。
◎金利は2%弱としているインフレ率の目標に「しっかりと」見通しが収束していくまで現行またはそれ以下の水準にとどまるとした。これまでのガイダンスでは2020年半ばまで金利の低水準を維持

ドラギECB総裁は反対派を抑え債券購入を再開する。
◎11月1日から月額200億ユーロを実施し、一部の超過準備はマイナス金利を免除する措置を導入。

独IFO経済研究所
◎2019年GDP見通しを0.6→0.5%に下方修正し、第3四半期の前期比は-0.1%とリセッション入りとの見方。

トルコ中銀
◎政策金利(1週間物レポレート)を19.75%から3.25%と予想外の大幅な引き下げで、116.5%に決定。
◎中銀は声明で、「現時点で現行の金融政策姿勢は総じて、予想されるインフレ低下の軌道に沿っていると見なされる」、年末のインフレ率が先の予測を下回るとの見通しを示した。
→ より大幅な利下げ観測もあり、さらに、一段の利下げの余地は小さいことを示唆。TRYは上昇。

中国商務省
◎米農産物の購入で中国企業から価格に関する問い合わせがすでに入っている。ブレグジットで豪なき離脱リスク、米中貿易戦争の激化リスク。

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