2019/09/09

2019年9月9日(月)午後9時半頃の動き

2019年9月9日(月)午後9時半頃の動き

英・仏の株価は下落、独・イタリアは上昇と強弱混在。米債利回りは上昇、原油価格(WTI)は小幅上昇。為替相場は、GBP+EUR+AUD+NZDの上昇が目立ち、USDJPYは小幅な変動にとどまっている。

USDJPYは、アジア市場の106.76をボトムに、欧州市場の107.08を高値に約30ポイントの狭い動きにとどまり、予想外に底堅い印象はあるもとくに言うことはない。

GBPUSDは、プリハBOE政策委員は「直近の景気鈍化局面ですでに利下げしており、追加利下げはないだろう」と発言。英月次GDPは予想を上回り、貿易収支は赤字額が予想外に減少、製造業生産と鉱工業生産は予想を上回りGBP買いが強まる。欧州市場の序盤では、ジョンソン首相はEU離脱協定の実現を主張し一時1.2233まで下落するも、強い英経済指標が続き1.2385まで続伸。

EURUSDは、アジア市場の1.1015をボトムになんとか1.1000の大台割れを死守。ユーロ圏のセンティックス投資家信頼感は予想外にマイナス幅が縮小、ドイツが財政拡大を示唆したことで一時1.1059まで上昇し、高値圏で推移している。

AUDUSD、NZDUSDは、中国の今年3回目となり預金準備率の引き下げに中国経済の持ち直しを期待。中国と経済的な結びつきの強い豪州との関連性を意識したAUD買いが続いている。アジア市場の0.6837をボトムに欧州市場では一時0.6872まで上昇し、高値圏での取引が続いている。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

17:30    GBP 7月 貿易収支:総合貿易収支=-2.19億ポンド(予想-15億ポンド 前回17.79→-1.32億ポンド)、商品貿易収支=-91.4億ポンド(予想-96億ポンド 前回-70.09→-89.2億ポンド億ポンド)、対EU以外貿易収支=-19.32億ポンド(予想-30 前回-1.86→-17.71億ポンド)→ 赤字額は予想を下回る

17:30    GBP 7月 製造業生産指数=前月比0.3%(予想-0.1% 前回-0.2%)、前年比-0.6%(予想-1.2% 前回-1.4%)→ 予想を上回る

17:30    GBP 7月 鉱工業生産指数=前月比0.1%(予想-0.3% 前回-0.1%)、前年比-0.9%(予想-1.1% 前回-0.6%)→ 予想を上回る

17:30    GBP 7月 月次GDP=前月比0.3%(予想0.1% 前回0.0%)

17:30    EUR 9月 センティックス投資家信頼感=-11.1(予想-13.5 前回-13.7)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ムニューシン米財務長官
◎次の交渉ラウンドで中国と為替問題について協議へ

ジョンソン英首相
◎11月までに行わなければいけないことは2つある。1つは北アイルランドの統治を修復することと、もう1つはブレグジットを完了すること。

ジョンソン英首相
◎10月のEU首脳会議でEU離脱協定を合意したい。
◎合意なき離脱を阻止しようとする議会の動きには屈しない。

英首相報道官
◎首相は10月31日に離脱できるようにEUの主導者と話し合う。
◎首相は延長の道を探っていない。10月31日に離脱する。

アイルランド財務省
◎アイルランド政府はブレグジットの延長を支持する。

ゴールドマンサックス
◎ECBが大規模な緩和措置を今週発表したとしても、ユーロの下落余地は限られる

プリハBOE政策委員
◎直近の景気鈍化局面ですでに利下げしており、追加利下げはないだろう。
◎英中銀の分析によると、マイナス金利入りは排除されると思う。
◎市場の期待はかなり先走っており、当社の見解通りの結果となっても短期的にユーロがドルに対して下落するという確信はもはやない
◎英国の『合意なき』欧州連合離脱リスクの後退、イタリア政府の安定、中国の景気刺激策のニュースは全て、ユーロを支える

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※