2019/09/29

最新のIMMポジションから (9月29日)

最新のIMMポジションから (9月29日)

集計日が9月24日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週比ショートが-191,679→-221,447コントラクトと、通貨全体の売り越し額は7月30日の週(-206,878)以来、久しぶりに20万台の大台で通貨のシートが拡大しています。

全体的には通貨安(ドル高)で、安全資産の円とスイスの弱さが目立つ一方、リスク資産の豪ドルとNZドルも弱く、原油高にもかかわらずCADも弱く、逆にユーロとポンドが強い、期末を意識したポジション調整なのでしょうか? 不思議な2極化した流れとなっています。

円とカナダドルは、ネットロングで変わっていませんが前週比では共に大幅にショートが拡大したことで、ロングポジションは大きく減少しています。スイスも売り越しが小幅ながら拡大しネットポジションもショートで変わりありません。

円のオープンポジションはトータル・ロングで変わらず、23,862→12,783(-11,079)と2週続けてロングが急速に減少し、8月6日にネットロングに転換した週(10,561)以来最も少なくなっており、円先高期待の変化なのかそれともこれから反発するのか、微妙な水準となっています。

EURのオープンポジションはトータル・ショートで変わらず、-68,559→-60,722(7,837)と5週間ぶりに前週比でロングとなっていますが、トータルポジションは6万コントラクト台と大きく、EURの先安期待を示す水準にとどまっています。

ポンドのオープンポジションはトータル・ショートで変わらず、-86,124→-80,795(5,329)と2週続けて前週比でロングが増加し、ショートも減少はしていますが、英議会が再開され離脱期限が延長される可能性が強まる中で、引き続きブレグジットリスクを警戒した水準に変わりありません。

豪ドルのオープンポジションはトータル・ショートで変わらず、-40,082→-47,155(-7,073)と、米中貿易協議への期待感もあり前週まで5週続けて前週比でロングとなりトータルポジションのショートが減少し、相場の転換も期待されながらも再びショートが拡大。RBAの緩和傾向も変わりそうにありません。

カナダドルのオープンポジションはトータル・ロングで変わりありませんが、原油価格と連動性が高いにもかかわらず、最近の原油高にもカナダドル買いの動きは鈍く、数字的には空前の灯で、19,823→4,592(-15,231)と、2週続けて小幅ながらロングが拡大していましたが、今回はカナダドルにしては1月8日(-15,353)以来となる、前週比で大幅にショートが拡大しています。


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