2019/09/03

2019年9月3日(火)昨日2日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年9月3日(火)昨日2日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米レーバーで休日の月曜日。欧州株は総じて堅調に推移するも、米株先物は米中通商協議が再開で難航との報道もあり下落中で日経平均先物も弱い。為替相場はGBP売りがリードするドル高で、JPYは売り圧力は弱まり前日比で小幅ながら上昇。

EURUSDは、先週末の急落から戻りは限定的で売り圧力が続く。独州議会でAfDの躍進にもCDU・SPDが第1党の座を維持し危機回避となるが、弱いユーロ圏各国製造業PMIが続き、ECBの大幅利下げ期待拡大と、相変わらずのブレグジットリスクも消えず。前日の安値1.0963を一時割り込み1.0959まで下落し2017年5月以来の安値圏へ突入し戻りも1.0975と弱く1.100を回復できず。

GBPUSDは、ブレグジットリスクは消えず弱い英経済指標に1.20大台を狙う位置へと下落。7年ぶりと弱い英製造業PMIはもちろんのこと、ジョンソン首相がEU離脱の延期阻止で総選挙リスクが高まり、10月14日実施可能性との報道も。GBPはクロスでも全面安で一時1.2036と8月12日の安値1.2014と1.20大台を狙う位置へと下落。

USDJPYは、アジア市場の105.90をボトムに欧州市場で一時106.40まで上昇するも、前週末に上値が重かった106.50台を意識。さらに、GBPJPYの売りを筆頭にクロスで円高圧力は強く上げ渋り、中国は米国をWTOに提訴との報道、米中通商協議は再開で難航との報道に、米株先物が軟調で一時106.06まで下落するも、106を割り込めず。テクニカルベースで緩やかに買い戻しが入っているが東京市場の株価次第。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

米中通商協議の再開で難航(米中政府高官ブルームバーグ)
◎9月の通商協議再開の日程で合意できず難航。ただし、必ずしも中止の兆候ではない。

ジョンソン英首相は、3日から再開する議会がEU離脱の阻止に動けば数週間以内に総選挙に踏み切る可能性を示唆。
◎ジョンソン首相は「EUに対し延期を要請することはない」と言明。
◎議員がEU離脱延期を可決すれば、英国の立場を大幅に弱体化させ、「今後の交渉は完全に不可能となる」
→ 野党・労働党と与党・保守党の造反議員はEU離脱期日を3カ月延期する法案の可決を目指していることに対して。 議会が合意なき離脱阻止に動けば、ジョンソン首相は早ければ、10月17~18日のEU首脳会議前となる、10月14日に総選挙に踏み切る考えという。

コンテ・イタリア首相は新政権樹立で合意の可能性が高まる。
◎新政権樹立に向けた「五つ星運動」と野党の中道左派「民主党」の協議は4日までにまとまり、主要政策や閣僚ポストで合意可能。

ECBが大幅な利下げをするとの観測が強まる
◎9月12日のECB理事会で、0.1%→0.2%の利下げ観測が強まる。

ドイツ州議会選挙はAfDの躍進にもCDU・SPDが第1党の座を維持し危機回避へ。
◎東部ザクセン州とブランデンブルク州で1日に実施された州議会選挙で極右「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進したが、メルケル首相率いる保守のキリスト教民主同盟(CDU)と中道左派の社会民主党(SPD)は各州で第1党の座を守り、国政での連立の危機をひとまず回避へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※