2019年9月11日（水）14:30分ごろの動き
今日の米債利回り伸び悩んではいるが最近の急伸はリスク回避に選択された国債買いの巻き戻しがテーマとなっていると考えてもいいだろう。
ECBやFOMCなどの主要国は利下げ傾向を強める中で、イタリア政治的リスクは解消気味、米中通商協議の不透明性は残るも10月初めの交渉の期待感は残り、ドイツは財政拡大方向に動く可能性も消えず。ブレグジットリスクは残るも以前ほど市場がパニックになることはなく、買い戻しが先行している。結果はいままで続いたリスク回避に偏重した動きの調整局面となっている。
もちろんこれらの内、複数でネガティブになれば、市場参加者は即リスク回避の行動に移る可能性が高い。（一番はトラン・プリスクだが、年末が近づく中、経済の混迷を招くような決定をすることは考えにくいのでは？）
日経平均株価は強く1％近く上昇、上海総合は小幅安で推移。米10年債利回りは1.71％台と小幅低下、原油価格（WTI）は底堅く推移。為替市場は引き続きリスク選好の動きで、JPY＋CHFは弱く、逆にAUD＋NZD＋CADが強く、今日はEUR＋GBPも小幅ながら買いが先行している。
結果論ながら、AUDJPYは0.47％近く上昇と、JPYは全面安で、USDJPYが107.80台と108の大台が近いにも関わらず底堅く売り意欲も弱い。
※※※※※※※※※※※※※※※※※
9:30 AUD 9月 ウェストパック消費者信頼感＝98.2（予想 前回100.）、前月比－1.７％（予想 前回3.6％）
※※※※※※※※※※※※※※※※※
ルイエット米エネルギー省副長官
◎米国の対イラン制裁に違反する団体や個人が特定されれば制裁指定を検討へ、中国によるイラン産原油の購入を注視へ。
米国の超党派の上院議員グループ（10日）
◎米国法が貿易面で香港に特別な優遇措置を認めていることを中国が悪用し、機密技術を盗む可能性があるとして、適切な対応をトランプ政権に求めた。
中国政府
◎米製品の関税適用除外リスト第1弾を公表へ。
中国政府（環球時報）
◎米国との貿易戦争の悪影響緩和に向けて重要な措置を導入する見通し
◎編集長は、この措置は米中両国の一部企業に恩恵をもたらす。
豪中銀
◎必要になれば非伝統的な政策を検討するが、現時点で必要になる可能性は低い。
※※※※※※※※※※※※※※※※※
