2019/09/06

2019年9月6日(金)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年9月6日(金)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米株急伸+米債利回り上昇=円全面安(除くCHF)でUSDJPYは一時107.23まで上昇。

前日に続き、米中通商協議の10月開催で合意、イタリア・コンテ新内閣発足しとりあえず政局安定へ、英国は合意なきEU離脱の可能性後退、経済対策の効果に中国経済の持ち直し等々を意識したリスクオンの流れ。

2日の強い米ISM製造業に続き米非製造業景況感指数も強く、ダウは372ドル高で終了、米10年債利回りは一時1.589%まで上昇。当然ながら為替相場はリスクオンの流れが続き、JPY+CHFは売られ、AUD+NZDが上昇といつものパターンへ。

ただし、週末金曜日の海外市場では、今週のメインイベントとなる、米雇用統計があり、カナダの雇用統計があり、そして、パウエルFRB議長の「Economic Outlook and Monetary Policy」についてジョーダン・スイス中銀総裁との発言がある。これらの結果によって相場変動が高くなることも意識へ。また、議会に阻止されながらも、解散総選挙への執念を持ち続けているジョンソン英首相は「窮鼠猫を噛む」の例え通りどうなることやら?

EURUSDは、弱い独製造業新規受注に景気後退リスクが高まり一時1.1017まで下落から、米国市場の序盤には強い米ADP雇用統計に一時伸び悩むも底堅く1.1085まで上昇。ただし、強い米ISM非製造業景気指数を受け1.1032まで下落とほぼ前日終値と変わらず。1.1100が大きなポイントでこれが天井となるのか注視。

USDJPYは、ご存じの通りリスクオンの流れにJPYロングの切りが続き、106.30をボトムに米国市場の序盤では強い米ADP雇用統計に106.90台へ上昇。強い米非製造業景況指数に、株高+米債利回りの上昇の流れの中で、107.00超えのストップを巻き込み一時107.23まで上昇。106.88をボトムに107.00を中心とした狭いレンジで取引が続いている。個人的には107.50を高値に円高相場がまだ続いているように思っているが、米雇用統計とパウエルFRB議長の発言が気になり積極的には動けず。

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21:15    USD 8月 ADP雇用統計=前月比19.5万人(予想14.6万人 前回15.6→14.2万人)→ 前回が下方修正されるも予想を大幅に上回る

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.7万件(予想21.5万件 前回21.5→21.6万件)

21:30    USD 第2四半期 非農業部門労働生産性・確報値=前期比2.3%(予想2.2% 前回2.3%)、単位労働コスト=前期比2.6%(予想2.4% 前回2.4%)

22:45    USD 8月 8月 総合PMI・確報値=50.7(予想 前回50.9)、サービス業PMI・確報値=50.7(予想50.9 前回50.9

23:00    USD 8月 ISM非製造業景況指数(総合NMI)=56.4(予想54.0 前回53.7)、事業活動=予想 前回53.1、新規受注=予想 前回54.1、雇用=予想 前回56.2、価格=予想 前回56.5

23:00    USD 7月 製造業新規受注=前月比1.4%(予想0.8% 前回0.6→0.5%)、除く輸送前月比=0.3%(予想 前回-0.1%)、

23:00    USD 7月 耐久財受注・確報値=前月比2.0%(予想2.1 前回2.1%)、除く輸送機器=前月比-0.4%(予想-0.4 前回-0.4%)

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クリーブランド地区連銀の金利モデル
◎第3四半期のFF金利の適正水準は2.47%で、現在値を上回る。
→ 経済は堅調で実体経済への打撃はまだ出てないが、リスクは増大しており、金融緩和策も何かが起こるとの想定に基づくもので、経済状況を踏まえたものではない。

ジョンソン英首相の弟が議員を辞職
◎国益を優先するという苦渋の選択を強いられた。

ジョンソン英首相
◎離脱の延期はありえず、延期より野垂れ死にすることを望む。
◎  離脱延期によって「得るものは何もない。再延期する目的は一体何なのか。
◎政府は10月15日の総選挙を望む
◎解散総選挙を望んでいるわけではないが、それ以外の方法がない。
◎もし10月31日以後もEUに留まるべきだと考えるのならば、それは英国民が決めること。
◎英国を一致団結させるにはEU離脱が必要。

シェンブリ・カナダ中銀総裁
◎現在の政策が経済を支援し続ける。
◎第2四半期、賃金が上昇したにもかかわらず鈍い消費には困惑。
◎カナダのインフレ率は2%付近でしっかり。
◎通商摩擦の世界経済への影響を強く懸念している
◎カナダ経済は明らかに年初の軟化点を通過した。
◎政策委員会はカナダ経済が潜在成長に近いことで合意。

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