2019/09/19

2019年9月19日(木)昨日18日 海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2019年9月19日(木)昨日18日 海外市場の動き(午前5時半ごろ)

ご存じの通り、FOMCは期待通り0.25%の利下げを実施するも、今後の見通しで意見の対立が目立ち、ドットプロット・チャートからメンバー全員の中央値は、「年内の追加利下げはゼロ回」と明確は追加利下げも示されず米金利は上昇しドル全面高、もちろん、トランプ氏は激怒!

ダウはFOMC直後に下落するも、徐々に回復し終値は+36.35ドルと小幅高で終了。米10年債はFOMC直前には1.74%まで下落するも、声明とパウエル議長発言を受け一時1.8%まで回復へ。為替相場はドル全面高!

USDJPYは、FOMCまで米債利回りの低下を受けながらも108.09~27の狭いレンジで推移しFOMC後は続伸。FOMCは予想通り0.25%の利下を決定するも追加緩和で明確な示唆もなく、米債利回りの急伸に連動して円売りが加速し終盤にかけては108.47まで続伸と、上昇の流れは止まらず。

EURUSDは、アジア市場の1.1076を高値に欧州市場では1.1037まで下落するも、FOMCまでは1.1060台を回復。その後の動きはFOMCの決定を受けた動きで1.1014まで急落し、大枠1.1015~45のレンジで推移。

GBPUSDは、ブレグジットリスクの影響に日々の変動率は高い反面、一日を終わってみればFOMCの結果を受けた後も前日比で最も変化が少なく我が道を行く動きへ。アジア市場は1.2506高値に、欧州市場では1.2439まで下落。米国市場に入りFOMC発表を受け1.2480台から1.2446まで下落するも、終盤にかけては1.2510台を回復し1.2480台で推移中。

AUDUSDは中銀の利下げ期待とFOMCを受け続落。アジア市場の0.6869を高値にアジア・欧州市場は0.6829まで続落するも、FOMCまでは0.6858まで回復。FOMCを受け0.6812まで一時下落し戻りは0.6830台と限定的で、過去8日間の終値ベースの安値を更新する可能性が高くなっている。

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FOMC声明は、追加利下げに踏み切る可能性を示唆するも追加利下げの意見が分かれ、今後発表される情報が経済見通しに及ぼす影響を引き続き注視し、景気拡大を持続させるために必要に応じて行動する)
◎政策金利のFFレートを2.0~2.25→1.75~2.0%に引き下げた。
◎経済の拡大が続くとみているが、この見通しには不確実性が残る
◎成長持続へ適切な行動をとるだろう(米中貿易戦争を背景とする世界経済減速による影響を和らげる狙いで、景気下振れリスクが拭えなければ、さらに追加利下げに踏み切る可能性を示唆)
◎参加メンバー10名のうち、7名(パウエル、ウィリアムズ、ボウマン、ブレイナード、クラリダ、エバンス、クオールズ)が0.25%の利下げ賛成、2名(ジョージ、ローゼングレン)が金利据え置きを主張、1名(ブラード)が0.5%の利下げを主張。

ドットプロット・チャート
◎全メンバー17名のうち、今年末までに、7名は1度の利上げを見込む、5名は金利据え置き、5名は据え置きを主張。メンバー全員の中央値は、2019年末までの追加利下げはゼロ回となる。(景気下振れが早期に回避できれば、利下げ局面は短期で終わる可能性)
◎2019年→ 中央値は1.875%(変わらず)
1.625% 7人
1.875% 5人
2.125% 5人
◎2020年→ 中央値は1.875%(変わらず)
1.625% 8人
1.875% 2人
2.125% 6人
2.375% 1人

パウエルFRB議長会見(短期金利は低下に向かうとの見方を示す一方、引き続き暫定ベースで市場に介入する構え)
◎予測できる将来において、必要に応じて、ここ2日に実施したような臨時の公開市場オペを行うことを検討する
◎経済が弱まれば、追加利下げが必要な可能性で海外経済の弱さの追加のサインを確認
◎経済は好調で見通しも良好で緩やかな成長を見込む。利下げは保険
◎インフレ圧力は明らかに弱いがインフレは2%に上昇すると見込んでおり持続的にインフレ目標を下回れば、見通しに影響する

NY連銀は2日連続で翌日物レポ取引へ、短期金融市場の混乱収拾図る
◎2年物米国債と10年物のスプレッドが拡大すると見込む投資家が2年債を買い10年債を売るスティープナー取引が、銀行や一部ヘッジファンドの間で人気のあるマクロ取引になっている可能性も
◎大量に発行される米国債を吸収しているウォール街企業がレポ市場参加者の資金需要を満たすのが難しくなった兆候だ。法人税支払いもシステムから資金を吸い上げた。

金利の実効レートが今週、FRBの誘導目標を超えたことを受け
◎銀行の超過準備に適用する付利(IOER)を30ベーシスポイント(bp)引き下げ1.80%に設定。IOERと誘導目標上限との差は従来の15bpから20bpに拡大した。

ポンペオ国務長官(サウジ訪問しサルマン皇太子と会談へ)
◎サウジアラビア石油施設への攻撃は「戦争行為」に当たる。
◎攻撃がイエメン方面から仕掛けられていないことを示唆する情報がある。
◎米情報当局は攻撃に使用された武器がフーシ派のものではないとほぼ確信。

トランプ大統領
◎FRBの0.25%の利下げを「根性なし。判断力なし。展望なし!」」とし、「恐ろしいほど意思疎通が下手だ。ジェイ・パウエルとFRBは、またもやしくじった」と批判

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