2019/09/25

2019年9月25日(水)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年9月25日(水)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

「弱いCB消費者信頼感指数」から始まり、「トランプ大統領の国連演説での中国非難」、「ウクライナを巡りトランプ大統領の弾劾を求める動き」に、米債利回りは一時1.627%まで下落、ダウは一時200ドル超の下落、原油価格(WTI)は57ドル割れまで下落し、ドルは全面安でリスク回避の動きにJPYは全面高。


USDJPYは、欧州市場の107.79を高値に、107.70台から弱いCB消費者信頼感指数に、株安+債券利回りは低下+ドル売りが始まり、トランプ大統領の中国非難、トランプ大統領がウクライナ大統領にバイデン前副大統領の子息の疑惑調査を依頼、弾劾リスクにその流れが加速し107.01まで下落。トランプ大統領がウクライナ大統領との全会話録音を公開とのツイートに107.42まで値を戻すもJPY買いの流れは変えられず、107円を割り込み一時106.97まで下落し戻りも限定的で上値の重い展開が続く。

GBPUSDは、1.2414~1.2445の狭い動きから、英最高裁は「ジョンソン首相による議会の長期間閉鎖措置は違法」との判断に、合意なきEU離脱のリスク低下を材料にした動きとなり1.2420台→1.2490まで急伸。ブレグジットをめぐり不透明性は変わらず実需筋の動きに上値はおさえられながらも、米国市場に入り弱い米CB消費者信頼感指数に1.2503まで上昇。米株安+米債利回りの低下とは連動せず1.2460台~00台のレンジと高値圏での推移が続く。ジョンソン英首相は国連総会で10月31日のEU離脱を主張して変わらず。25日から再開予定の議会の動き次第で上下変動も。

AUDUSDは、アジア市場の0.6765をボトムに下げ止まり、0.6765~86のレンジで推移。欧州市場に入りロウ豪中銀総裁から「追加利下げが必要な可能性があり、来週の理事会では、再び兆候の評価をすることになる」とのハト派発言にも、よりハト派内容を期待していたのか、逆にAUDUSDは0.6780→0.6806まで急伸し、弱い米CB消費者信頼感指数に再び上値を試す動きにも0.6806を超えられず。大枠0.6790~00のレンジに収れん。

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22:00    USD 7月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏)=前年2%(予想2.15% 前回2.13→2.16%)、20都市圏住宅価格指数=218(予想 前回217.65→217.72)、全体指数=211.72(予想 前回210.71→210.9)

22:00    USD 7月 FHFA住宅価格指数=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.2%)

23:00    USD 9月 CB消費者信頼感指数=125.1(予想133.0 前回135.1→134.2)、現況指数=169(予想 前回177.2→176.0)、期待指数=95.8(予想 前回107.0→106.4)→ 予想を下回る

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トランプ大統領(国連演説)で中国の通商慣行を厳しく非難。
◎中国は2001年のWTO加盟時に示した確約を順守しておらず、米国やその他の国の雇用を大量に奪う略奪的な通商慣行を実施している
◎改革を実施するとした確約を反故にしただけでなく、大規模な市場障壁、手厚い政府補助、為替操作、強制的な技術移転、知的財産権の侵害などに依存する経済モデルを構築した。
◎米中が合意できると期待する。合意は両国に恩恵をもたらす。しかし、米国民にとって不利な取引を受け入れることはない。

トランプ大統領(国連演説)で中国の通商慣行を厳しく非難。
◎WTOを利用して不公正な貿易を行ってきたと非難。
◎米中通商協議両者にとって良い合意を望むが、不利な条件は受け入れない。
◎中国は約束した改革を進めていない。
◎中国は大量の補助金を使用し、知的財産を盗み取っている。

トランプ大統領
◎安倍首相と明日25日に貿易合意を最終的に続ける

トランプ大統領(国連演説)でイランに対する制裁圧力の強化
◎サウジアラビアの石油施設攻撃などの挑発行為を繰り返すイランに対して行動を起こすのは「各国の義務だ」


英最高裁は首相の議会閉鎖は違法と判断
◎ジョンソン首相による議会の長期間閉鎖措置は違法と判決。
◎裁判長は「女王に議会閉会を進言するという決定は、憲法が定めた機能を議会が果たす能力を阻止するもので違法」
◎下院が25日午前11時半に開会できることを確実にするため必要な措置を講じなって命じた。

ジョンソン英首相はEU離脱主張で変わらず。
◎最高裁の判決にかかわらず10月31日のEU離脱を主張。
◎合意を受け入れることを楽観しており、英国民は議会が国益のために一丸となることを望んでいる

ムニューシン米財務長官の発言に米中貿易協議に向け楽観的な動きも
◎先週末の米農家視察中止はムニューシン米財務長官の要請
◎米中ハイレベル貿易協議を10月7日の週ごろに再開。

予想外に弱いCB消費者信頼感指数に米株安、米債利回り低下、ドル売りへ。

民主党のペロシ下院議長はトランプ大統領の弾劾を求める動きへ。
◎ウクライナ大統領にバイデン前副大統領の子息に関する調査を依頼したことに対して。ただし、トランプ氏は全通話記録を公開するとツィート。

ロウ豪中銀総裁
◎世界的な金利低下に関する懸念を表明、したがって傾向に無関心でいるわけにはいかない
◎住宅価格の上昇は金融政策の判断材料にはならない

サウジ外相
◎石油施設に対する攻撃はイランが仕掛けたと確信
◎調査が完了した段階で軍事行動を検討する

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