2019/09/15

最新のIMMポジションから見えること(9月14日)

最新のIMMポジションから見えること(9月14日)

集計日が9月10日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週比で-196,897→-183,657とショートが13,240コントラクトと小幅ながら縮小しています。

ネットのポジションは前週に続き、円とカナダドルはロング(買い越し)で変わらず、他の5通貨はショート(売り越し)で変化は見られません。前週からの増減の変化は比較的少なく、ポンドのショートが拡し、ユーロのショートは微増、他は小幅ですがロングが増えています。

円は、前週比で+4,909コントラクトと円ロングが小幅ながら拡大しており、ポジションだけを見ると円の先高期待は変わっていません。一方、集計日終値のUSDJPY相場は105.927→107.538(13日終値108.06)と上昇し大幅な円安に動いていることで、「ポジションは円ロング=しかし円大幅安」と、ポジションの変化と相場が一致しない状態となっています。

ユーロは、前週比で-706コントラクトと小幅ですがショートが拡大しています。前々週は-10332コントラクトと大幅にショートが拡大しましたが、極端なユーロ売りも収まっています。集計日終値のEURUSD相場は1.0927→1.10431(13日終値1.1072)とユーロ高となっており、ポジションの変化と相場が一致しない状態となっています。

ポンドは、前週比で-7,274コントラクトと5週間ぶりに前週比でショートが拡大しています。 ブレグジットを巡る不透明感が強く、ポンドの売りが再開されているようですが、集計日終値のGBPUSDは1.20823→1.23524(13日終値1.2495)と急激にGBPが上昇しています。一方、ネットポジションが-92,233コントラクトとなっていることを考えれば、こちらも、ポジションの変化と相場が一致せず、かつ急激な変化となっており注目しています。

カナダドルは、前週比で+6,174コントラクトと5週間ぶりに前週比でロングが拡大しています。7月2日の週からネットポジションはショートからロングへと変化しており現在に至っています。集計日終値のUSDCADは1.3336→1.3152(13日終値1.3284)とカナダドル高へと動き、ポジションの変化と一致した動きとなっています。

豪ドルは、前週比で+6,304コントラクトと4週連続して前週比でロングが微増しています。ネットポジションは-53,014コントラクトと昨年の4月3日からネットポジションのショート(売り越し)状態に変化はなく、今年の3月5日以降の平均値は-56,754コントラクとなっており、相変わらずフラットな変化のままです。集計日終値のAUDUSDは0.6759→0.6861(13日終値0.6880)と豪ドル高へと動いており、ポジションの変化と一致した動きとなっています。

詳しいデータは別表をご覧ください

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