2019/09/02

2019年9月2日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年9月2日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

米国市場は夏休みの終わりを告げるレーバーデーで休日。日経平均株価は上昇できず-0.41%低下、逆に上海総合は1.31%上昇。為替相場はドル高へ。

31日の中国国家統計局のPMIからは強さは見られなかったが、中国財新PMIは50を超え予想外に強い結果や、中国は景気対策の強化を表明したこともあり、上海総合は1.3%近く上昇。若干ながらリスク選好へと動く。AUDUSDはこの発表直後は買いも見られたが、モリソン豪首相は「豪州はリセッションに備えるべき」とあり、NABは第2四半期に縮小した兆候が続くようなら景気見通しの引き下げに言及。結局は0.6718~0.6735の狭いレンジで推移。

EURUSDは、週末のドイツ州議会選挙では「ドイツの極右代替党(AfD)は、2つの東部州の選挙で急増 第1党に迫る勢い」とあり、EURUSDの動きを懸念したが、大きな変化は見られず。注目のユーロ圏製造業PMIの改定値はユーロ圏の景気低迷を再確認しているが予想通りでサプライズもなく、大枠1.0975~00の狭いレンジで推移。

欧州市場に入り、GBPUSDの下落が目立っている。ゴーク英保守党議員(造反派)
は「政府はブリュッセルとの交渉について、適切な関係を築いていない」と発言。ジョンソン英首相は「与党・保守党内の造反議員を厳正に処分する方針」を示し。英BBCの政治担当編集長は「ジョンソン英首相が数日内に解散総選挙を宣言する可能性は否定できず」とあり、1.2170台→1.2090台までと続落中。

USDJPYは、早朝の105.90をボトムに緩やかな上昇で一時106.30近くまで上昇するも、特にいうこともない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

10:00    AUD 8月 TD証券インフレ期待=前月比0.0%(予想 前回0.3%)、前年比予想 前回1.8%

10:45    CNY 8月 caixin製造業PMI=50.4(予想49.8 前回49.9)→ 景気刺激策の影響なのか予想外に上昇へ

15:30    CHF 7月 小売売上高=前年比1.4%(予想 前回0.7%)→ 前回を上回る

16:30    CHF 8月 SVME製造業PMI=47.2(予想45.7 前回44.7)→ 前回・予想を上回る

16:50    FRN 8月 製造業PMI・改定値=51.1(予想51.0 前回51.0)→ 予想を若干上回る

16:55    GER 8月 製造業PMI・改定値=43.5(予想43.6 前回43.6)→ 予想を若干下回り弱さが目立つ。

17:00    EUR 8月 製造業PMI・改定値=47.0予想47.0 前回47.0)→ 予想・前回と変わらず

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

劉鶴中国副首相がトップの金融安定発展委員会
◎足元の経済減速や貿易戦争に伴う逆風に対処するため、景気対策を強化すると表明

NAB
◎第2四半期に縮小した兆候が今後の指標で示されれば豪中銀は11月に予定している次回の経済予測で見通しをさらに引き下げる必要が生じるかもしれない。

モリソン豪首相
◎豪州はリセッションに備えるべき
◎第2四半期のGDPはおそらく弱め。グローバル経済の動向に面し、対応を承知。
第2四半期時点では二度の政策金利引き下げ、減税などの効果が出ていない。

ドイツ州議会選挙(極右政党が躍進 第1党に迫る)
◎ドイツ東部2州の州議会選、極右のAfDが躍進 連立政権に新たな打撃
◎ドイツのザクセン州、ブランデンブルク州で1日投開票された州議会選挙で、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第2党に躍進した。両州は旧東独地域で、旧西独との経済格差や難民問題に不満を持つ層の受け皿になった。極右政党に第1党を奪われる事態は何とか回避したが、メルケル政権を支える二大政党の退潮は止まらず、国政にも影響が広がる可能性がある。
◎AfDのガウラント党首は1日夜、「とても満足だ」と語った。AfDが支持を伸ばしたのは、二大政党であるキリスト教民主同盟(CDU)とドイツ社会民主党(SPD)への不信感の裏返しだ。旧東独の経済は改善しているが、失業率や給与水準で旧西独となお格差が残る。15年の難民危機で流入した外国人が自分たちよりも手厚く保護されているとの疑念や、外国人犯罪の増加への不安も二大政党離れにつながった。

ゴーク英保守党議員(造反派)
◎政府はブリュッセルとの交渉について、適切な関係を築いていない、
◎今週の英政府の戦略が失敗すれば、総選挙の要求
→ 本日、ジョンソン英首相とゴーグ議員の会談が予定されている。

ジョンソン英首相
◎ブレグジットをめぐり、与党・保守党内の造反議員を厳正に処分する方針。

 英BBCの政治担当編集長
◎ジョンソン英首相が数日内に解散総選挙を宣言する可能性は否定できず。
◎議会で辛うじて過半数を確保している状態を放棄する用意のある首相は、必要なら議会を解散し選挙に踏み切る用意があると指摘


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※