2019/09/01

最新のIMMポジションから見えること(9月1日)

最新のIMMポジションから見えること(9月1日)

集計日が8月27日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週比で-178,362→マイナス174,199(+4,163)コントラクトと、為替相場の動きと連動してるかは別として4週続いて通貨のショートが減少しています。

7月30日の週と8月27日の週の1か月間の変化を、各通貨ペアを当日の為替レートの終値でドルポジションに換算した7通貨合計では、ショートポジションが約195億ドル→137億ドルへと57億ドルも減少しています。最もその主な理由は円ポジションが約5億ドル→-40億ドルと45億ドルも変化していたことがその要因となっています。

ネットのポジションを見ると先週と大きな相違はなく、円とカナダドルは引き続きロングを維持し、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドルはショートで大きな変化はありませんでしたが、為替相場では集計後からドル高相場となっており、今回の数字から通貨のショートが拡大していると思われます。

円は、ネットポジションが31,154→33,607(+2,453)と前週比では4週連続して通貨のロングが拡大していますが、直近の2週間は微増にとどまっており、円先高期待も弱まりつつあります。

ユーロは、ネットポジションが-37,977→-38,804(-827)とショートが微増していますが、過去10週間のネットポジションの平均は-41,567と極端な変化は見られません。ただし、EURUSDは1.1410台→1.10割れまで下落している動きを見るとショートポジションが追いついていないように感じられます。

ポンドは、ネットポジションが-92,418→-89,028(+3,390)と、3週連続で小幅ながらショートが減少しています。7月末にジョンソン英首相が誕生してからショートが拡大し8月6日にはショートが-102,702まで増加していましたが、10月31日に合意ないEU離脱のリスクを残しながらも、ポジションだけを見ると落ち着きを取り戻しているようにも見えます。

豪ドルは、ネットポジションが-62,781→-61,032(+1,749)と、2週連続で小幅ながらショートが減少しています。過去3週間のポジションの平均は約6.2コントラクト台のショートで、過去10週間の平均は-5.8万コントラクトから増加傾向を示しています。

詳しいデータは別表をご覧ください。

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