2019/08/31

2019年8月31日(土)昨日30日、海外市場の動き

2019年8月31日(土)昨日30日、海外市場の動き

米国市場は3連休前の月末・週末の金曜日。9月1日からは米中で報復措置の合戦の一部が再開される。それを意識したのか不明ながら、中国外務省は「米中の関税合戦が続くも、両国の通商交渉チームが効果的なコミュニケーションを維持」と発言。

為替相場で目立ったのは、イタリアの政局が再び不安定になり、EURUSDの下げ幅が拡大、1.1の大台を割り込み2017年5月以来となる1.0963まで下落し終値も1.100の大台を割り込み1.0988へ。

GBPUSDは合意なきEU離脱のリスクは変わらず。一時議会閉鎖に反発する動きを好感し1.2180台から1.2225まで上昇するも、逆に1.2139まで下落し1.2160へ。共に政治的な動きによる変動が目立った。

USDJPYは、米株も強さは見られず、米債は1.5%へ逆戻りする中で、クロスでも予想外の円高に上値は重い。逆に底値は200時間MAをボトムに下げ止まり、106.10~50のレンジで推移し106.25へ。

USDCADは、強いカナダGDPに一時1.32247まで下落するも、シカゴPMIが強くオプションカットから上昇が再開し8月23日の高値1.3339に並ぶ1.3333まで一時上昇し1.3300台へ。

米株は上下変動しながらも、ダウは前日比とほほ同水準の小幅高(+0.16%)で終了。米10年債利回りは一時1.54%まで上昇するも続かず、終盤には一時1.49%まで下落し前日とほぼ同水準の1.496%で終了。

原油価格(WTI)は米国市場に入り接近するハリケーン「ドリアン」の接近が、供給面よりも需要面に悪影響を与えるとの思惑(過去は上昇要因だったが、なぜか?)に、下げ幅を拡大し55ドルを割り込む動きも。

昨日は月末で経済指標の発表も多かった。目立ったのは、イタリアGDPの前年比が-0.1%へ低下。ユーロ圏HICPの前年比が1.0%、コア0.9%と前回と変わらず、相変わらずECBターゲット2.0%に遠く及ばず。カナダGDPの前月比0.2%と予想を上回り前月と変わらずで、前期比GDPが3.7%と予想外に強かったがCAD買いも続かず。

米個人所得は弱く、個人支出は予想外の拡大し、問題のコアPCEデフレーターは前月比0.2%・前年比1.6%と共に前回と変わらず。米シカゴPMIが予想を上回り、ミシガン大学消費者信頼感が予想買いに弱い結果となり、直後はUSD売りへと動くも続かず。

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21:30    USD 7月 個人所得=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.4→0.5%)、個人支出=前月比0.6%(予想0.5% 前回0.3%)、PCEデフレーター=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4→ 1.3%)、コアPCEデフレーター=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.6%(予想1.6% 前回1.6%)→ 個人所得は弱くでるも、個人支出は強く、コアPCEデフレーターは前回・予想と変わらず

21:30    CAD 7月 原材料価格指数=前月比1.2%(予想1.5% 前回-5.9→-6.1%)、鉱工業製品価格=前月比-0.3%(予想0.4% 前回-1.4%)

21:30    CAD 6月 月次GDP=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.5%(予想1.3% 前回1.4%)、第2四半期GDP=3.7%(予想3.0% 前回0.4→0.5%)→ 予想を上回りCAD買いが強まる

22:45    USD 8月 シカゴ購買部協会景気指数=50.4(予想48.0 前回44.4)

23:00    USD 8月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=89.8(予想92.1 前回92.1)

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トランプ大統領
◎29日にイランのロケット打ち上げに失敗したことへの関与を否定。

中国外務省
◎米中の関税合戦が続いているものの、両国の通商交渉チームが効果的なコミュニケーションを維持。

イタリア連立政権は不透明
◎イタリア五つ星「連立は政策課題の一致が条件」、民主に同意迫る。
◎イタリア左派「五つ星運動(M5S)」のディマイオ党首は、中道左派の民主党(PD)との連立について、一連の政策課題で一致することが条件になると述べ、連立交渉で妥協しない考えを示唆した。

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