2019/08/15

2019年8月15日(木)昨日14日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年8月15日(木)昨日14日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米国の対中制裁関税の第4弾の一部実施の延期による評価は一日で剥げ落ち、市場はリセッションのリスクを危惧し回避の動きへ。

香港の暴動激化リスク、アルゼンチン経済・政治の混乱リスク、ブレグジットリスク、イタリア政治的混乱のリスク、独経済低迷のリスク、中国経済低迷のリスク等々が存在中。米中通商協議でさらなる合意の動きも不透明。

米10年債と2年債利回りが一時逆転(英国も)。米債利回りは続落、10年債と2年債はともに1.58%近くへと低下。米株は3%近くの下落、ダウは800ドル(₋3.05%)の下落へ。WTIも続落し一時54ドルを割り込み55ドル近辺で推移。

為替相場でもリスク回避の動きが強まり新興国通貨の下げが目立っている。JPY+CHFが上昇、特に円はリスク回避で選好され全面高。他の主要国通貨はいつもながらAUDの下落を筆頭に全面安で、原油価格の下落もありCADの弱さも目立つ。

USDJPYは、先に105円割れを意識し大幅に積みあがった円ロングも107円直前まで上昇する過程でポジションも大きく減少。再び、リスク回避に円買いが選好される動きへ。ただ、テクニカル面で円売りから円買いへに変化するまでは積極的に105.60~80では売り切れず。

アジア市場の106.77を高値に、午前零時のフィキシングでは一時105.66まで下落と1.1円近い大幅な円高となり、106.00近辺で推移中。AUDJPYは72.50台→71.25まで一時下落、CADJPYは80.73→79.35まで下落と、13日のボトム49.14の水準近くまで一時下落へ。

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21:30    USD 7月 輸入物価指数=前月比0.2%(予想0.0% 前月比-0.9→-1.1%)、前年比-1.8%(予想-2.0% 前回-2.0%)

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トランプ大統領(ツイッター)
◎米国の問題は中国ではなくFRB
◎FRBの利上げは早かったが利下げは遅すぎた

イエレン前FRB議長
◎現時点で逆イールドは信頼性の低い信号になっている可能性もあり、景気後退の確率は上がっている。
◎米経済は強く、リセッションを避けられるが、リスクは上昇している

ロス米商務長官
◎対中関税第4弾発動の一部延期を決定する中で、中国側から譲歩は一切ない。
◎米中の交渉団による電話協議は予定されているものの、次回の直接会談の日程は決まっていない。

米国と英国でイールドカーブ逆転
◎2年債と10年債の利回りが2007年以来初めて逆転した。
→ 米国がリセッションに向かっていると投資家が懸念

環球時報
◎中国は米政府に対し、6月末のG20サミットで交わした合意に基づき、双方がすべての追加関税を撤廃すべきと要請

ジョンソン英首相
◎EUはブレグジット合意で全く妥協をしない。

サルビーニ副首相
◎総選挙で自身が党首を務める「同盟」が勝利した場合、今年導入した最低所得保障を見直す必要が生じる。"

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