2019/08/01

2019年8月1日(木)アジア・欧州市場と米国市場序盤の動き

2019年8月1日(木)アジア・欧州市場と米国市場序盤の動き

FOMCの利下げを織り込みながらも、米債利回りの低下は止まらず。

アジア市場は、前日のFOMCは「予防的な利下げ」で「正常化途中の調整」とあり、利下げ継続期待度の低下にドル買いの流れを継続。中国製造業PMIは49.9(前回49.4)と上昇、AUDUSDとNZDUSDのレンジ相場を除き、USDJPYが109の壁を上抜け一時103.12まで上昇、EURUSDは1.1034、GBPUSDは1.2100するなどドル買いの流れがつづいた。

欧米市場に入ると、米債利回りの低下傾向が強まり、10年債利回りは一時2.0%の大台を割り込み、2年債も1.85%と前日終値を割り込み下落。米株は上昇傾向が強まり、USDJPYは108.30台と109円台トライの変動もあり円高は止まらず。一方、EURUSDは1.1027~50の狭いレンジ方向感定まらず。GBPUSDは、BOE(MPC)は全会一致で金融政策の据え置きを決定。成長鈍化とインフレ進行と上下の方向性は示さず。結局は1.2080~30のレンジで推移。

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10:30    AUD 第2四半期 輸入物価指数=前期比0.9%(予想1.8% 前回-0.5%)、輸出物価指数=前期比3.8%(予想2.8% 前回4.5%)

10:45    CNY 7月 Caixin製造業PMI=49.9(予想49.6 前回49.4)→ 予想と前回を上回る

16:50    FRN 7月 製造業PMI・改定値=49.7(予想50.0 前回50.0)→ 予想と前回を下回る

16:55    GER 7月 製造業PMI・改定値=43.2(予想43.1 前回43.1)→ 予想と前回を若干上回るが引き続き低水準

17:00    EUR 7月 製造業PMI・改定値=46.5(予想46.4 前回46.4)→ 予想と前回を若干上回るが引き続き低水準
17:30    GBP 7月 製造業PMI=48.0(予想47.7 前回48.0)→ 予想を上回るも前回と同じ

20:00    GBP BOE金融政策委員会=政策金利0.75%、資産買い入れプログラム4350億ポンド、債券買い入れ100億ポンドの据え置きを決定、予想通り。MPC議事要旨公表、四半期インフレレポート公表、
20:30    GBP カーニーBOE総裁発言

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.5万件(予想21.3万件 前回20.6→20.7万件)

22:45    USD 7月 製造業PMI・改定値=50.4(予想50.0 前回50.0)→ 前回と予想を上回る

23:00    USD ISM製造業景況指数(NMI/PMI):景気総合指数=51.2 (予想52.0 前回51.7)

23:00    USD 6月 建設支出=前月比-1.3%(予想0.3% 前回-0.8→-0.5%)

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BOE金融政策委員会
◎政策金利0.75%、資産買い入れプログラム4350億ポンド、債券買い入れ100億ポンドの据え置きを予想通り全会一致で決定。
◎ブレグジット懸念や世界経済の鈍化直面に、成長見通しの引き下げを実施。

四半期インフレレポート
◎英国が円滑にEUを離脱した場合、ポンドや市場の金利見通しが
急回復し、成長率やインフレ率が想定より鈍化する可能性がある
◎成長見通しを下方修正、2019年1.5→1.3%、2020年1.6→1.3%、
◎インフレ率は2~3年後には2.0%の目標値を上回ると想定。
◎インフレ率については今後3年の間に0.25ポイント利上げすれば中銀目標の2%を下回るが、市場が織り込む通り0.25ポイントの利下げを実施するなら2.4%に上昇すると試算

カーニーBOE総裁
◎合意なき離脱で追加緩和するか断言できない
◎政権は離脱合意を目指すべき。
◎合意なき離脱は、ポンド安と成長鈍化を意味する
◎世界的な貿易システムの将来、およ
◎英国のEU離脱がどのような形になるのかを巡る深刻な先行き不透明
性が英経済の重しになっている。
◎こうした要素を巡る見方の振れが市場金利、株価、為替相
場のボラティリティーにつながる

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