2019/08/23

2019年8月23日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年8月23日(金)アジア市場午後2時半ごろの動き

日経平均株価と上海総合は小幅高を維持。米債利回りの上昇は止まらず10年債は一時1.65%まで、2年債も1.64%まで上昇へ。WTIは前日とほぼ変わらず55.28~56のレンジを抜け出せず。

為替相場はNZのオア中銀総裁の「先手を打って大幅な利下げを実施したこともあり、現行の金融政策で満足」との発言にNZDの上昇が目立った以外は、パウエルFRB議長の講演待ちなのか? 動きは緩慢。

ただし、8月7日にオア総裁は「今回0.5%の利下げに踏み切ったことで、マイナス金利導入が必要になる可能性は低下した。」と発言していたこともあり、個人的にはあまり追従したくない材料でもある。

また、午前零時に予定されているジャクソンホールの年次経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の発言も、昨日の連銀総裁らのタカ派連合発言は別としても、「予防的利下げ」の範囲から大きく変更するとは考えにくいのでは?結局は、米株と米債利回りに追従した為替相場の変動になることは間違いなさそうである。

USDJPYは、大枠106.40~62のレンジで底堅く、米債利回りも強いことを考えれば、107.00円を試しどうなるのか? その結果を見てみたいが、パウエル講演を前にしてどこまで上げられるか疑問? 

EURUSDは、一時1.1060台まで下落と強さは感じられず。ただし、1.1000のボトムを確り維持しており、EUR買いが長続きしなかったとは言え、昨日の強いユーロ圏各国のPMIもありボトムをサポートできれば反発も期待したくなる。 

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7:45    NZD 第2四半期 小売売上高=前期比0.2%(予想0.2% 前回0.7%)、除く自動車=前期比0.2%(予想 前回0.7%)、インフレ調整前 前期比=予想 前回0.7%

8:30    JPY 7月 全国消費者物価指数=前年比0.5%(予想0.5% 前回0.7%)、除く生鮮・前年比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、除く生鮮・エネルギー前年比0.6%(予想0.5% 前回0.5%)

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NZDUSD3年ぶりの安値から反発
◎オア中銀総裁は、1%への利下げ実施により、景気減速に先手を打つことができ、後により大幅な措置が必要になる可能性が低下した。現行の金融政策に「満足している」。
日米通商交渉
◎21日に続き22日もワシントンで閣僚協議継続。
◎G7サミットに合わせフランスで狩猟会合を予定。