最新のIMMポジションから見えること(8月9日)
円の人気度は抜群で60週ぶりにネットロングへと変化、カナダドルもかろうじてロングを維持。逆にGBPの凋落ぶりは激し差を加速。
集計日が8月6日(火)の最新データのIMMポジションでは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションの合計は前週-206,878→-195,491(+11,387)コントラクトと、前週にショートが急拡大した反動なのか通貨のショートが減少しています。
混沌とする米中通商問題、トランプ大統領による執拗なFRBへの利下げ圧力、米景気の先行きへの不安感、米債利回りの続落と、単純にみればドルに対する不安感は払しょくできませんが、逆に他の主要国で脛に傷があり通貨安へと動いていることも事実です。
特に、GBPは前週比でネット-12,552と2週続け大幅な売り越しで、ネットポジションも-102,702と4月に入り毎週増加傾向にありブレグジットリスクを回避する売り圧力は止むことを知りません。ちなみにショートが10万の大台乗せは2017年4月以来です。
前週との変化を通貨別にみると、トータルポジションではカナダドルに続き、円が昨年の6月19日の週以来、60週間ぶりにショートを脱しロングへと変化しています。前回は約2か月の間で円の先高期待と先安期待が交錯しながら、結局は再び円ショートの流れとなりましたが、今回はどうなるのでしょうか?
円が前週比(1週間)でネットロングが14,779コントラクトの急拡大をしたことは6月18日の28,600コントラクトに次ぐ大きな数字となっています。
結局のところ、リスク回避に円買いが選好されていることはわかりますが、今回のデータからは同じくリスク回避通貨でもあるCHFが買われるどころか逆にショートが微増していることも特徴といえるでしょう。
詳しくは別表をご覧ください
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