2019/08/29

2019年8月29日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年8月29日(木)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価と上海総合は小幅安で終了し、欧州株もマイナスからスタートとし穏やかな相場となっていたが、中国から米中通商協議について「9月の交渉について話し合っている」との報道に、欧米株は上昇しダウ先物が上昇し、 米債利回りが上昇し、円売りが強まる。

ただし、交渉に関して具体的な内容は不明なのだが、市場はこの手の発言に反応する習性が高く、その可能性が否定できない以上、リスク回避の巻き戻しへと反応しやすいことはやむを得ず。米国市場でより具体的な材料がでるのか、その動き待ち。

USDJPYは、再び200時間MA近くで上げ止まっているが、オシレータ系は買いに動いていることや、前日のNY市場で米中通商対立に関して米仏両首相から楽観的な発言もあったことや、今日もどこまで正しいかは不明な点はあるも中国商務省からの発言を受け米中通商協議が再開される可能性をどうしても意識せざるを得ず。米債利回りが上昇へと反応していることを考えれば、106.30~50円近辺までの戻りの可能性も否定できず。ただし、逆に否定されれば今度こそ105.50を割り込む動きへ。

NZDUSDは、早朝に発表された企業信頼感は2008年4月以来の悪化、経済見通しも予想外のマイナスで、NZDUSD0.6330台→0.6300台まで続落。ただし、AUDUSDもそうなのだか、中国商務省の発言を材料としたリスク回避の巻き戻しに0.6330台近くまで値を戻している。

GBPUSDは、ジョンソン英首相の野党と合意なきEU離脱の反対派を封じ込めた議会の休会の行方はどうなるのか? 昨日も市場の評価は分かれてているがGBP売りの流れは変わらず。

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10:00    NZD 8月 ANZ 企業信頼感=-52.3(予想 前回-44.3)、企業経済見通し=-0.5(予想 前回5.0) 

15:00    NOK 第2四半期GDP・確報値=前期比0.3&(予想0.5% 前回-0.1→0.0%)、

15:45    FRN 第2四半期GDP・確報値=前期比0.3%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.4%(予想1.3% 前回1.3%)→ 予想と前回を上回る

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中国商務省報道官
◎米中両国はこれまで協議していた9月の交渉について話し合っている。
◎中国当局者が協議のため9月に訪米するなら、双方が交渉進展の環境を整えるべき。
◎米国との通商摩擦について「貿易戦争のエスカレートに反対、冷静な態度で問題を解決することに前向き。
◎中国は多くの報復措置を持っている

NZの企業信頼感は2008年4月以来の悪化、経済見通しも予想外のマイナスで、NZDUSD0.6330台→0.6300台まで続落。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
◎ECBはこれまで市場の期待に応えようとし過ぎていた。時には市場を失望させる心構えも必要。

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