2019/08/09

2019年8月9日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2019年8月9日(金)欧州・米国市場序盤の動き

英FTSEは下げから一時回復へ、独DAXは緩やかに下落、米株は弱くダウは下落。米10年債利回りは持ち直し小幅上昇。為替相場は、CADが一時の下げから回復、GBPはブレグジットのリスクに続落。JPYは円高傾向で変わらず。米PPIは、総合は予想通りながらコアの前月比は-0.1%,前年比2.1%と共に弱い。


GBPUSDは、英第2四半期GDPは、前期比-0.2%(予想-0.2% 前回1.4%)と予想通りながら2012年第4四半期以来のマイナスとなり、前年比1.2%(予想1.4% 前回1.8%)と予想外に弱くGBP売りの流れが強まる。また、ブレグジットを巡り10月31日には合意の有無にかかわらず離脱する可能性を市場は意識。アジア市場の1.2150→1.2055まで続落し安値圏で推移。

USDCADは、カナダ雇用統計は、失業率は上昇、雇用者数は予想外のマイナス、労働参加率は小幅低下で、直後はCAD売りが強まる。また、住宅着工件数、住宅建設許可と建築許可件数も予想外に弱い。弱い雇用統計直後は1.3200台→1.3270台まで急伸するも続かず上昇スタート水準まで逆戻り。

EURUSDは、早朝の1.1170台をボトムに欧州市場では一時1.1208まで上昇、前日のドイツは赤字国債の発行を検討との報道も否定され、イタリアの政局は混迷の度を強める中で結局レンジ相場へ。

USDJPYは、米株は軟調に推移し、10年債利回りは1.696%と伸び悩む中で、105円台後半で推移。円はクロスでも全面高で下値を試す動きが続く。

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17:30    GBP 6月 商品貿易収支=-70.09億ポンド(予想-118.00億ポンド 前回-115.20→106.95億ポンド)、貿易収支(対EU以外)=-1.86億ポンド(予想-48 前回-49.05→60.69億ポンド)、総合貿易収支=17.79億ポンド(予想-26.00億ポンド 前回-23.24→-20.02億ポンド)→ 予想よりマイナス幅は縮小し、総合は黒字へ

17:30    GBP 第2四半期 GDP・速報値=前期比-0.2%(予想0.0% 前回0.5%)、前年比1.2%(予想1.4% 前回1.8%)→ 予想外に前期比は2012年第4四半期以で来初めてマイナスで、前年比も予想と前回を下回る

17:30    GBP 6月 製造業生産=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回1.4%)、前年比-1.4%(予想-1.1% 前回0.0→0.2%)、鉱工業生産=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回1.4%)、前年比-0.6%(予想-0.3% 前回0.9→0.5%)→ 共に前年比はマイナス幅が拡大

21:15    CAD 7月 住宅着工件数=20.35万件(予想21.0万件 前回24.57万件)、

21:30    CAD 7月 雇用統計: 失業率=5.7%(予想5.5% 前回5.5%)、雇用者数=-2.42万人(予想1.5万人 前回-0.22万人)、労働参加率=65.6%(予想65.7% 前回65.7%)、フルタイム=-1.16万人(予想2万人 前回2.41万人)、 パートタイム=-1.26万人(予想0.99 前回-2.62万人)→ 失業率は上昇、雇用者数は予想外のマイナス、労働参加率は小幅低下で、直後はCAD売りが強まる。

21:30    USD 7月 生産者物価指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)、コア前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.3%、コア前年比2.1%(予想2.4% 前回2.3%)→ コアは前月比と前年比も弱さが目立つ

21:30    CAD 6月 住宅建設許可件数=前月比-3.7%(予想1.0% 前回-13.0→-12.2%)、


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モルガンスタンレー
◎日銀は短期政策金利のマイナス0.1%から同0.2%への引き下げ、その副作用軽減対策として銀行に対するマイナス金利での貸し付けを行うと予想
→ 市場では早ければ9月18、19日の金融政策決定会合で政策変更を伴った追加緩和に踏み切る可能性を予想する動きも。

トランプ大統領
◎FRBが1.00%利下げすることに期待
◎ファーウェイと取引するつもりはない

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