2019/08/04

今週の主な材料(8月5~8月9日)

今週の主な材料(8月5~8月9日)

FOMCの0.25%の利下げを消化し、年内の大幅な利下げ確立が後退する中で、米国は対中制裁関税の第4弾を発表。経済活動の低下を危惧し世界的な株安と、米国を含めた債券の上昇(利回り低下)という、リスク回避の動きが活発化し、各国中銀の追加利下げの確立が高まってます。

9月にワシントンで米中通商協議の開催が予定されていますが、今週は制裁関税の第4弾を受けた中国からの報復関税の有無に株式、債券、為替相場は敏感にならざるを得ません。今週はこの動きが為替相場のメインイベントと考えてもいいでしょう。さらには、今週は豪州、NZ、(インド、タイ、フィリピンも含む)の各国中銀は金融政策を発表します。

6日に豪中銀は政策金利1.0%を据え置くことが予想されていますが、米国の対中制裁関税の第4弾を巡る世界経済の低迷や世界情勢を危惧してサプライズはないのでしょうか? また、声明文や、9日のロウ豪中銀総裁の半期に一度の議会証言や四半期金融政策レポートでハト派的な意見になる可能性に追加利下げを期待する動きも予想されます。

7日にNZ中銀は政策金利0.25%引き下げ1.25%がコンセンサスとなっています。米国の対中制裁関税の第4弾の発表を受け、ハト派的な声明文となることが予想され、6日のNZ中銀のインフレ期待が仮に弱い数字ともなればその期待度が高まることでしょう。

発表直後の相場変動が高い、雇用統計の発表がNZとカナダであります。NZは失業率予想が4.3%(前回4.2%)、就業者数増減の前期比0.3%(前回-0.2%)と改善傾向にありますが、前年比予想は1.2%(前回1.5%)と弱く、平均時給の前期比予想も0.5%(前回1.1%)と強さは見られません。

カナダは、失業率予想5.5%(前回5.5%)と変わらず、雇用者数の予想は1万人(前回-0.22万人と改善が予想されていますが、フルタイム雇用者数がどれだけ拡大しているかを注目しています。

GDPの発表では、9日に日本第2四半期GDP第一次速報値、9日に英第2四半期GDP・速報値が控えており、共に前期から成長の鈍化が予想されています。

中国発では、5日に財新PMIではサービス豪は前回と変わらず、7日の外貨準備ではドル準備の減少が予想されています、8日の貿易収支では輸出・輸入の予想は確認できませんでしたが、貿易黒字の減少が予想されています。9日にはCPIがあり前期比予想0.2%(前回-0.1%)、前年比予想2.7%(前回2.7%)と、大きな変化は期待できそうにありません。

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金融政策関連、
6日 豪中銀、政策金利1.0%の据え置きを予想
6日 NZ中銀のインフレ期待、
7日 NZ中銀が政策金利0.25%引き下げ1.25%を予想、総裁記者会見、
8日 ECB経済報告
9日 ロウ豪中銀総裁の半期に一度の議会証言
9日 豪中銀の四半期金融政策レポート

雇用統計、
6日 NZの雇用統計
9日 カナダの雇用統計

GDP
9日 日本第2四半期GDP第一次速報値
9日 英第2四半期GDP・速報値

CPI
9日 中国CPI

詳しくは別表をご覧ください。

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