2019/08/21

2019年8月21日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年8月21日(水)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場では株価は1%超と大幅上昇、ダウ先物も1%近くの上昇で、現物株も強く米債利回りは上昇傾向を維持。為替相場は強いCADの消費者物価指数を背景にUSDCADは上昇率が最も高く、AUDUSDの+0.26%がそれに続く。

為替市場は、NZDUSDがアジア市場でホークスビーNZ中銀総裁補のタカ派発言につけた0.6423をピークに欧州市場では一時0.6396まで下落するも、再び0.6420近辺まで値を戻す。GBPUSDは週末のG7サミットでトゥスクEU大統領ジョンソン英首相と会談が予定されており何等かの期待感が持てるも、英公共部門の財政収支は予想外に弱く、1.2150台をピークに上値の重い展開が続く。

EURUSDは独30年債利回りが初めてマイナスとなり、大枠1.1090~1.1110の狭いレンジで推移、特に相場が変動する材料も見当たらず。USDCADは、アジ市場の1.3320台をピークに徐々に上値が重くなり、予想外に強いカナダの消費者物価指数に、直後は1.3250近辺まで急落。引き続き底値圏での取引が続いている。

USDJPYは、早朝の106.20台をボトムに株高に影響もありアジア市場では106.55まで、欧州市場の序盤では106.60まで上昇し、ようやく下げ止まる。

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17:30    GBP 7月 Public Finances (PSNCR) =-135億ポンド(予想 前回152.27億ポンド)、Central Government NCR=-81億ポンド(予想 前回135億ポンド)、Public Sector Net Borrowing=-197億ポンド(予想-36億ポンド 前回56.7億ポンド)、PSNB ex Banking Groups(公共部門の銀行を除く公共部門の純借入)=13億ポンド(予想27億ポンド 前回63億ポンド)→ 予想を下回る

21:30    CAD 7月 消費者物価指数=前月比0.5%(予想0.2% 前回-0.2%)、前年比2.0%(予想1.7% 前回2.0%)、コア中央値・前年比予想2.1% 前回2.2%、コアトリム・前年比予想2.0% 前回2.1%→ 予想外に強い結果に直後からCAD買いが強まる

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トランプ大統領
◎いつものことながら、FRBを非難しドル相場は歴史上最も高水準。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
◎世界経済の減速や米長短金利の逆転、米企業の投資停滞などを指摘した上で、FRBは足元でフォワード・ガイダンスを活用すべき。
◎劇的な変化がなければFFレートを引き下げ、フォワードガイダンスも活用し一層の経済を押し上げるべき。

独30年債入札で利回りは初のマイナスへ。
◎低成長に対する懸念や金融緩和観測を背景に平均利回りはマイナス0.11%。

英カンター社世論調査
◎英国民の52%の半数強が、EU離脱の条件などを定めた最終的な合意案を国民投票にかけるべきと回答。
◎党別の支持率では、ジョンソン首相の与党保守党が42%で、主要野党労働党の28%を大幅に引き離した

英公共部門の財政収支
◎13億ポンドの黒字で予想を下回る

トゥスクEU大統領
◎G7サミットの仏ビアリッツでジョンソン英首相と会談。

ショルツ独財務相
◎英国のEU離脱案が変更されるとは考えていない。
◎英政府は変わったが、ブレグジットをめぐる状況に変化ない