2019/08/16

2019年8月16日(金)昨日15日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年8月16日(金)昨日15日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

英国、米国に続き、カナダでも長短金利差が一時逆転。米国では30年債利回りは初めて2%を割り込み、世界的なリセッションのリスクは変わらず。

米株は一時の下げから回復し小反発。米債利回りの低下は止まらず、一時10年債は1.5%の大台を割り込み1.473%まで、2年債も1.478%まで低下。WTIは小幅安、金価格は小幅高。為替相場は、弱いながらもリスク回避の巻き戻しが続き、通貨間で動きは異なりEURは弱く、JPY+CHFも小幅安で、逆にGBP+AUDの上昇が目立っている。

米小売売上高は予想と前回を上回り強く出るも、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米鉱工業生産、米設備稼働率、米企業在庫も、予想を上回るも前回からは低下傾向を抜け出せず。

為替相場は、米国市場に入り米株も底値から回復する反面、米債利回りの低下は止まらず。積極的に新たなポジションを作る動きも見られず、リスク回避の調整局面の一環なのか、相場の転換なのか読み切れず、短期のテクニカル要因で相場が変動。ただし、材料的にはリスク回避の流れは変わらず。

USDJPYは、105.80~30のレンジで大きな変化は見られず、一日に限定すればクロスでは円安傾向が多数。EURUSDは1.1150台→1.100の大台を割り込み一時1.1092まで下落。レーン・フィンランド連銀総裁が9月に大規模緩和を実施する必要があるとの発言から元気はなく、EURGBPを含めクロスでもEUR売りの流れが強まる。GBPUSDは予想外に強い英小売売上高に一時1.2150台へ上昇後は、独財務省が「英国は合意なきEU離脱の確立は高い」との報道にも動ぜず1.2100~20の狭いレンジで推移。AUDUSDは早朝の強い豪雇用統計に反発し0.6750台→0.6790に上昇した流れを維持し、香港情勢を危惧、米中通商交渉を見守りながら、欧米市場は0.6770~90のレンジで動かず。USDCADは1.3280台をボトムに1.3339まで上昇と、CADの反発局面も弱く、原油価格も強さは見られず高値圏で推移し、CADJPYも動きは緩慢ながらCADの安値圏で推移。

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21:30    USD 8月 フィラデルフィア連銀 製造業景気指数=16.8(予想9.5 前回21.8)→ 前回からは低下するも予想を大幅に上回る
21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=22.0万件(予想21.2万件 前回20.9→21.1万件)

21:30    USD 第2四半期 非農業部門労働生産性・速報値=前期比2.3%(予想1.4% 前回3.4→3.5%)、単位労働コスト・速報値=前期比2.4%(予想2.0% 前回→5.5%)、→ 前回からは低下するも予想を上回る

21:30    USD 7月 小売売上高=前月比0.7%(予想0.3% 前回0.4→0.3%)、除く自動車前月比1.0%(予想0.4% 前回0.4→0.3%)→ 予想と前回を上回り強い

22:15    USD 7月 鉱工業生産=前月比₋0.2%(予想0.1% 前回0.0→0.2%)、設備稼働率=77.5(予想77.9% 前回77.9→77.8%)→ 共に予想外に低下

23:00    USD 6月 企業在庫=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.3%)

23:00    USD 8月 NAHB住宅市場指数=66(予想66 前回65)

5:00    USD 6月 対米証券投資:長期TICフロー(純額)=329億ドル(予想44億ドル 前回35→46億ドル、ネットTICフロー合計=17億ドル(予想-261 前回329→376億ドル

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ブラード・セントルイス連銀総裁=米長短金利差の逆転について、一定期間持続する必要がある。市場の下振れは一部行き過ぎの可能性。マーケットやデータに注意を払っている、世界経済は減速のさなかにある。

メキシコ中銀=2014年6月以来となる、政策金利を0.25%引き下げ、8.25→8.00%へ決定。予想は利下げと据え置きが混在し、直後からペソ売りが強まる。

アイルランド中銀総裁=9月の理事会ではインパクトのある刺激策が必要。追加緩和には利下げと相当の債券購入が含まれるべき。

パウエルFRB議長=8月23日にジャクソンホールの年次経済シンポジウムで講演。

英領ジブラルタル=イランの石油タンカー「グレース1」を解放

独財務省=英国の合意なきEU離脱の確立は高い

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