2019/08/05

2019年8月5日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年8月5日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

週明け月曜日も米国の対中制裁関税の第4弾の影響を受けたリスク回避の流れは止まず。ただ、ご本家の米国市場の反応を見極める動きになる可能性も。

日経平均株価は-366.87(-1.74%)と大幅安、上海総合も-39.30(-1.38%)と下落し、米債利回りは1.76%近くまで続落、原油価格(WTI)は55ドルを割り込み下落と、リスク回避の流れは止まらず。

為替相場も、先週来のリスク回避の流れが続き、JPYとCHFは上昇、逆に、GBP+AUD+NZD+CADは下落と、同じような動きが続いている。

USDJPYは円買いが加速し一時105.70台まで続落、クロスでもJPYは全面高。人民元は対ドルで下落し重要なポイントと考えられていた0.7000の壁を上抜け上昇、中国財新/マークイットPMIは予想より弱く、ブルームバーグは中国政府筋が国有企業に米国産農産物輸入の停止を要請との報道に市場は反応していた。直後は株安に同調したJPYの買いが加速しUSDJPYは105.79まで下落。短期的にはスピード違反気味ながら、戻りが限定的で大幅に上昇した円相場に、どこなで円高が進むのか不明で、以外にも円ロングポジションは軽いのでは? また、バーゲンハンティングの円売りの動きもいまだ見られず。


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CNY 7月 Caixin 総合PMI=50.9(予想 前回50.6)、サービス業PMI=51.6 (予想52.0 前回52.0)→ サービス業は5か月来の低水準

CHF 6月 小売売上高=前年比0.7%(予想-0.5% 前回-1.7→-1.1%)

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バークレイ英離脱担当相
◎EUのバルニエ首席交渉官に対して、現行合意案では英議会で承認されないとし、離脱協議の条件変更に向けてEU首脳らにかけあうべき。
◎3年前の国民投票以降、政治の現実は変化しており、バルニエ氏の責務にはこうした変化が反映されるべき。

エルドアン・トルコ大統領
◎中銀は金利を引き下げたが、一段と引き下げる。

人民元オフショア市場でY7.0の壁を上抜ける
◎人民銀行は、人民元に対する短期的な投機には断固たる措置を取る
◎市場の需給、保護主義の動き、米国の中国製品に対する追加関税賦課見通しなどが影響。7元台は恒久的なものではない。相場が上下することは正常。人民銀行は元相場を適正かつバランスの取れた水準で維持できる。

中国政府
◎国有企業に米国産農産物輸入の停止を要請(ブルームバーグ、関係者筋)
→ この報道もありドル売りと日本株安が強まる。

菅官房長官
◎為替市場動向を注視している

豪州政府
◎資源セクターの規制合理化を目指すオーストラリア政府による規制見直しで同国に最大1150億ドル(約12兆1900億円)の資源投資がもたらされ、競合する他国を寄せ付けない環境が整う可能性がある。

ウエストパック銀行
◎NZの労働コスト指数が4-6月期に0.7%上昇し、年間の賃金伸び率を2.1%に押し上げると予想。
◎その大半は最低賃金が7.3%引き上げられたことで、最低賃金の上げ幅としては2007年以来の大きさだった。
◎四半期雇用調査の平均時給への影響はより大きなものになるだろう。
◎今後2年にわたる最低賃金の引き上げは賃金コストに一段と大きな影響を及ぼす可能性が高い。引き上げのたびに影響を受ける労働者の割合が増える。

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