2019/08/02

2019年8月2日(金)アジア・欧州市場の動き

2019年8月2日(金)アジア・欧州市場の動き

前日のトランプ政権による対中制裁関税の第4弾の発表を受けた混乱は止まらず。米雇用統計を見守る動きへ。

日経平均株価、上海総合は大幅安で、欧州市場に入っても独DAX、英FTSEも大幅安で弱さが目立ち、ダウ先物は小幅安で推移中。

一方、米債利回りは続落で、米10年債利回りは一時1.83%までと前日に続き続落、2年債利回りは一時1.7%を割り込む。

肝心の為替相場はご存じの通り、世界経済の混乱を意識したリスク回避の流れは止まらず、JPYとCHFが買われ、リスク敏感なAUD+NZDは弱く、CADとGBPは小幅な下げにとどまっている。

政治的な対立示姿勢もより強まる。米国の対中制裁関税4弾で米中の対立姿勢が強まり、日本の韓国ホワイト国除外に、日韓の対立が深刻化。米国とイランとの対立を含め市場はリスク回避の動きが活発化。その影響に米債利回りは前日から2.0%の大台をまたしても割り込み、前回の安値を更新。

特に米中通商交渉が続く中での、米国の対中制裁実施と中国側の反発と、このような状態でJPYの買いに焦点が集まり、JPYはクロスでも前日に続き円高傾向が続く。USDJPYは、アジア市場の107.57を高値に106.79まで続落。107~109のコアレンジの下限を試す動きが続いている。

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10:30    AUD 第2四半期 生産者物価指数=前期比0.4%(予想 前回0.4%)、前年比2.0%(予想 前回1.9%)

10:30    AUD 6月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.1%)

15:30    CHF 7月 消費者物価指数=前月比-0.5%(予想-0.4% 前回0.0%)、前年比0.3%(予想0.5% 前回0.6%)、HICP前月比0.0%(予想0.0% 前回0.2%)、HICP前年比0.4%(予想0.5% 前回0.7%)→ 予想を下回る

16:30    CHF 7月 SVME購買部協会景気指数=44.7(予想47.5 前回47.7)

17:30    GBP 7月 建設業PMI=45.3(予想46.0 前回43.1)→ 予想を下回るも前回からは上昇で、10年ぶりの低水準だった先月からは持ち直しているがブレグジットリスクに3か月連続で50を割り込む
18:00    EUR 6月 生産者物価指数=前月比-0.6%(予想-0.4% 前回-0.1%)、前年比0.7%(予想0.8% 前回1.6%)→ 予想を下回る

18:00    EUR 6月 小売売上高=前月比1.1%(予想0.2% 前回-0.3→-0.6%)、前年比2.6%(予想1.3% 前回1.3→1.0%)→ 予想を大幅に上回る

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中国政府(米国の対中制裁に関して)
◎脅しには屈しないと表明、報復措置に出る可能性を警告

中国外務省報道官(米国の対中制裁に関して)
◎米国からの圧力によって妥協するつもりは全くない、われわれは一歩も譲歩しない。
◎必要な対抗措置を取らざるを得ない
◎相互間の敬意と平等の精神に基づいた交渉の正しい道筋に戻るよう望んでいる

王毅中国外相
◎2国間の対立を解決する上で、追加関税は正しい方法ではない

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