2019/08/26

2019年8月26日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年8月26日(月)アジア・欧州市場序盤の動き

どうなるのか米中貿易摩擦!? トランプ氏は中国側が折れてきたと言い、中国外務省は「米国の新たな関税に反対」するも、劉鶴副首相は「貿易戦争のエスカレートに断固反対」といい、「貿易摩擦は話し合いによって解決すべき」と主張。

両方の発言から中国側の誰かが米中間で貿易摩擦の解決を目指した話し合いの道を残している可能性はあり、直後のUSDJPY相場は105.10台→105.90台へと一時上昇し、戻り高値圏での取引が続いている。もちろん、円はクロスでも全面高で、TRYZARは信じがたいが一時17.20台まで下落し、現在は18.20台で推移している。

もっとも、週末の報道やコメントは米中貿易摩擦の激化で株安+債券価格の下落=円ショートのロスカットや、投機的な円ロングに向けたポジションに、USDJPY相場は早朝に一時104.46まで円は急騰していたこともあり、1.5円程度の大幅な戻りとなっているが、トランプ大統領の米中間の話し合いがあり、友好的に動くのかは疑問!?

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7:45    NZD 7月 貿易収支=前月比-6.85億NZドル(予想-2.54億NZドル 前回3.65億NZドル)、前年比-54.63億NZドル(予想-50.12億NZドル 前回-49.37億NZドル)、輸出=50.3(予想50.5 前回50.1億NZドル)、輸入=57.1(予想52.0 前回46.5億NZドル)→ 予想と前回より赤字額が拡大へ

17:00    GER 8月 IFO業況(総合)指数: 94.3(予想95.1 前回95.7→95.8)、現況指数=97.3(予想98.8 前回99.4→99.6)、期待指数=91.3(予想91.8 前回92.2→92.1)→ 予想を下回る

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中国外務省
◎中国は断固として米国の新たな関税に反対
◎米国が新たな関税を実施すれば、中国は自国の利益を守るためさらなる措置を講じる。
◎貿易摩擦は話し合いによって解決すべき

トランプ大統領・中国と非常に真剣な協議を開始する(ビアリッツ・フラン26日)
◎中国側が米国の通商交渉担当者に交渉を再開したいと昨夜伝えてきた。
◎世界にとって非常に前向きな動きだと歓迎する。
◎習国家主席は偉大な指導者であり、冷静にディールを望む姿勢を歓迎する。
◎中国と2度電話会談した、中国側は通商協議の合意望んでいる
◎中国とまもなく協議を開始する、合意すると考えている。
◎中国はサプライチェーンを失いたくない。


劉鶴副首相(財新)
◎貿易戦争のエスカレートに断固反対するとし、冷静な態度で対話を通じた問題解決の用意がある

環球時報
◎中国市場からの撤退は米企業、特に自動車メーカーにとって「自殺行為」

カーニーBOE総裁(ジャクソンホール講演)
◎ドルを基軸通貨とする世界的金融システムの抜本的改革を求める極めて大胆な提言を行った。
◎フェイスブックが計画している「リブラ」のような仮想通貨が準備通貨としてドルに代わることになる
◎経済政策を巡る不確実性の高まりやあからさまな保護主義、政策余地が限定的でさらなる悪影響を打ち消せないかもしれないとの懸念が組み合わさり、世界経済のディスインフレ的な偏りを悪化させている
◎は各国・地域の中銀が短期的にはこうした事態に現状通りに対応する必要があるとする一方で、「現状維持を思慮なく受け入れるのは誤り」であり、最終的には劇的な措置が必要になると明言した。
◎界の準備通貨としてのドルの地位が終わり、リブラなどのグローバルなデジタル通貨のような形式がより良い選択肢となるという認識を最も強く主張。


トリア・イタリア経済相(コンテ首相が辞任を表明。トリア経済・財務相も退任する)
◎財政が予想よりもはるかに良好であり、2020年の財政赤字は目標を大幅に下回るとの見通し


日米首脳会談
◎2国間貿易交渉に原則合意し、9月末の協定署名を目指すことで一致

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