2019/08/09

2019年8月9日(金)昨日8日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年8月9日(金)昨日8日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)


米株は大幅高でダウは+371.12(+1.43%)ながら、不透明な世界情勢は変わらずリスク回避に米債買いへと動き米10年債券利回りは一時1.788%近くまでの上昇から1.72%近くへ低下。WTIは53ドル近くへと上昇、GOLDは伸び悩むも1500ドル台を維持。肝心の為替相場はトランプ大統領の「ドル高支持せず」発言も「耳にタコ」で予想外に動きは緩慢。

中国貿易統計で輸出が予想外の増加、USDCNYは0.7040近辺で安定推移し、一日を通じてAUD+NZD+CAD(原油高もあり)は上昇傾向を維持。ただし、世界的な利下げ傾向は止まず、NZ、インド、タイに続きフィリピンも利下げを実施しECBの早期緩和観測が強く残り、リスク回避の流れは変わらず。

EURUSDは、ドイツが財政均衡目標を断念し気候変動関連政策に充てる資金を確保するとの観測に、独債利回りは急伸しEURUSDは一時上昇するも共に続かず。独債利回りが上昇傾向を維持できればEURブル派にとっては好材料だが!? 逆に解散総選挙への動きなどイタリア政局を危惧した売りもあり、1.1180~30のレンジでほぼ前日のレンジ内で収まり主体性は感じられず。

USDJPYは株高+債券利回りの軟化と円にとっては強弱混在に109.90~30のレンジにすっかり収まり動けず。来週月曜日は東京市場が休場で3連休。お化けが不在でJPY相場を円高へ動かすには絶好のチャンス! とりあえずそれを意識した動きを期待。

GBPUSDはブレグジットリスクに強さは見られず一時1.2100を割り込むも1.2140台と前日ほぼ変わらず。ジョンソン英首相は10月31日の離脱を目指し強硬姿勢を変えず、議会で内閣不信任案が可決された場合でも確実にEUを離脱するよう、辞任を離脱後に延期するとの観測も。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=20.9万件(予想21.5万件 前回21.5万→21.7件)→ 予想と前回より改善へ

21:30    CAD 6月 新築住宅価格指数=前月比-0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)、前年比-0.2%(予想 前回0.0%)

23:00    USD 6月 卸売売上高=前月比-0.3%(予想 前回-0.2%)、卸売在庫=前月比0.0%(予想0.2% 前回0.4%)→ ともに弱さが目立つ。

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トランプ大統領
◎ドル高がキャタピラー、ボーイング、ディアといった我が国の偉大な製造業の競争を阻害しており喜ばしいと思っていない。他国と比較して高いFRBによる金利がドル高を維持させている。

8月のエコノミスト調査
◎世界的な貿易摩擦で景気を巡る不透明感に米国と世界の成長率見通し引き下げし、米国が向こう12カ月にリセッショに陥る確率は31→35%に上昇。
◎米経済成長率は平均で今年は2.5→2.3%と低下。第3四半期1.8%を予想。

ジョンソン英首相
◎英議会はEU離脱が賛成多数で決まった2016年の国民投票の結果を尊重する必要がある
→ 議会で内閣不信任案が可決された場合でも確実にEUを離脱するよう、辞任を離脱後に延期するとの観測も。

ドイツ政府
◎気候変動関連政策に充てる資金を確保するために赤字国債の発行を検討
→ 財政均衡目標を断念し、政策を転換する可能性を意識して一時EUR買いが強まる。

コンテ・イタリア首相
◎連立与党内の不一致の解消は困難で総選挙のやり直ししか道はないと発言。
◎連立政権の「五つ星運動」と「同盟」との間の対立が深まり、政権崩壊のうわさが出る中、マッタレッラ大統領と会談し、政治情勢について協議した。
→ 政府関係筋によると、コンテ首相は会談で自身の辞任について言及なし。

サルビーニ・イタリア副首相
◎反エスタブリッシュメント(既存勢力)を掲げる政党「五つ星運動」との連立解消を声明で発表した。
◎連立政権はもはや議会で過半数の支持を得ていない、解散総選挙の「速やかな」実施を呼び掛けた。
◎コンテ首相の連立政権がもはや存続に必要な支持票を得ていない現状を、議会は認識するべき

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