2019/08/14

2019年8月14日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年8月14日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

米国は対中制裁関税の第4弾で、一部品目の課税発動を延期し、世界経済の緊張緩和期待に上昇した欧米株の流れを受け、日経平均株価も1%近く、上海総合も0.4%近くの上昇へ。

ただし、米債利回りの強さは見られず下落。香港のデモ激化による中国政府の関与のリスクや、インタリア政局不安、アルゼンチン経済・政治の混迷などリスクは多数残り、米中交渉も下駄を履くまでは楽観的になり切れず。

中国の鉱工業生産と小売売上高は予想と前回を下回り弱く、中国経済の減速を意識せざるを得ず。独GDPは前期比がマイナスへ。サルビーニ・イタリア副首相は相変わらず強く姿勢で変わらず。

為替相場は、USDJPYが106.24~77のレンジで、前日の高値106.98(107円)を高値とするイメージを強く意識する動きへ。 株高にも関わらず米債利回りは軟化し、積極的に円を売る動きは感じられないが、今までの円ロングポジションの反動もあり、106円台LOWで円買いを仕掛ける動きも弱く、円高リスクに変わりないが、106~107円のレンジでしばらく調整が必要となる可能性も。

逆に、AUDUSDは前日急騰するも、中国発の経済指標は弱く強さは見られず。中国政府からの米中通商協議に関しても超楽観的なコメントは得られず。香港問題も強く残り安心してAUDを買い進めることも叶わず。前日の急伸後の上限0.6820を抜けきれず、0.6720~0.6820のレンジでしばらく取引が続きそうでもある。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

9:30    AUD 8月 ウェストパック消費者信頼感指数=100(予想 前回96.5)、前月比3.6%(予想 前回-4.1%)→ 予想を上回る

11:00    CNY 7月 鉱工業生産=前年比4.8%(予想6.0% 前回6.3%)→ 予想と前回を下回る

11:00    CNY 7月 小売売上高=前年比7.6%(予想8.6% 前回9.8%)→ 予想と前回を下回る

11:00    CNY 7月 都市部固定資産投資=前年比5.7%(予想5.8% 前回5.8%)→ 予想と前回を下回る

15:00    GER 第2四半期GDP・速報値=季調後 前期比-0.1%(予想-0.1% 前回0.4%)、前年比0.4%(予想0.1% 前回0.7%)、季調前前年比=0.0%(予想-0.3% 前回0.6%)→ 前期比マイナスへと減速、他は前回を下回るも予想より強い

15:45    FRN 7月 消費者物価指数・確報値=前月比 前回-0.2%、前年比予想  前回1.1%、HICP前月比-0.2%(予想-0.2% 前回-0.2%)、 HICP前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

サルビーニ副首相
◎総選挙で自身が党首を務める「同盟」が勝利した場合、今年導入した最低所得保障を見直す必要が生じる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※